小春日和の意味とは?ホントは何時頃の天気を言っているの?

四季をはっきりと感じられる日本だからこそ、日本語は季節を表す言葉が豊かです。

他の言語でももちろん季節を表す言葉はありますが、微妙な現象の違いや色の違いなどを言葉として表すのは日本語の特徴のひとつです。

豊かで素敵な日本語ですが、その表現の幅から間違えやすい言葉も少なくありません。

日常で使われている言葉でも意味や言葉そのものが間違っていることもあります。

言葉は生き物なので、いつしかそれが普通になってしまうこともあるわけですが、せっかくなら正しい意味や言葉を使ってみたいものです。

今回は、季節を表す言葉の中でも最も間違えやすい「小春日和」についてまとめてみたいと思います。


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小春日和とは?

「小春日和」という言葉、字面からすると春を思わせる言葉ですね。

そのため、春の訪れを表す言葉だと思っている人も多いと思います。

しかし、実は違います。

「小春日和」は旧暦の10月を指す異称なのです。

秋から冬に季節が移り変わっていく時期は、春のように穏やかで暖かな日が続くということからそう呼ばれているそうです。

 

そのような使い方をされるようになった由来など確かなものはありませんが、過去の作品で「小春日和」に似た文章があります。

鎌倉時代に吉田兼好によって著された有名な「徒然草」です。

「十月は小春の天気、草も青くなり、梅もつぼみぬ」という文章があり、小春という言葉を10月の季節に使っています。

しかも、この10月は旧暦の10月ですので、今で言うと11月から12月頃のことになります。

 

言葉の文字を見てしまうと、どう考えても春と思ってしまいますので要注意です。

うっかり春に「小春日和ですね」なんて言ってしまうと、少し恥ずかしい思いをしてしまいます。

 

◯小春日和

晩秋から冬にかけての穏やかで暖かな春のような陽気のこと。

あるいは旧暦の10月のこと。

 

何時頃の天気を言うの?

「小春日和」が旧暦の10月を表す言葉だということは分かりました。

では、いつ頃の天気のことを言うのでしょうか。

晩秋から冬の始まりにかけての時期、つまり旧暦の10月は現在の11月頃にあたり、11月から12月頃の春のようなうららかな陽気のことを「小春日和」と言います。

旧暦10月の異称とはいえ、寒くなるまでは「小春日和」と言えるようです。

 

期限などは特になく、寒くなったら「小春日和」も終わると言う感じのようですね。

しかし、秋頃に「小春日和も終わりますね」と気の利いたことを言ってももしかしたら相手に通じないなんてことも起こるかもしれませんね。


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小春日和のように間違って使われる言葉ってあるの?


 
「小春日和」がいかに間違いやすい言葉であるかということはすでに有名かと思いますが、実は「小春」という言葉自体が晩秋から冬にかけての暖かな陽気のことを指しています。なので、「小春日和」を略して「小春」ということもあるようです。

ほかにも、「小春空」や「小春凪」という言葉もありますがこれも一様に春を示す言葉ではありません。

なので「小春」という言葉がついた場合には、晩秋から冬に使われる言葉であるということを覚えておくと良いでしょう。いずれも俳句の季語としては冬の季語に分類されます。

 

◯小春
「小春日和」と同じ意味で略語。晩秋から冬にかけての穏やかで暖かな春のような陽気のこと。あるいは旧暦の10月のこと。

◯小春空
小春の頃の穏やかに晴れた空のこと。
※秋頃に晴れた空のことを「秋晴れ」という言い方もしますが、こちらは乾いて高い晴れた秋の空を言うようです。

◯小春凪
小春の頃の穏やかで波のない海のこと。

意外にも、小春を使った表現が、本来の春の季節外につかわれているのですね。

ちなみに、英語でも、小春日和の天候表現があります。

それは、「 Indian summer(インディアン サマー) 」ということです。

 

まとめ

◯「小春日和」とは、晩秋から冬にかけての穏やかで暖かな春のような陽気のこと。あるいは旧暦の10月のこと。

◯「小春」がつく言葉は晩秋から冬の間のことを指す言葉。

これで「小春日和」の意味は完璧ですね。季節を表す素敵な日本語を正しく使って、その季節を楽しんでみるのも良いですね。

 

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