プロ野球のクライマックスシリーズのルールを知っていますか?
両リーグの優勝が決まってから、すぐに日本一の試合をせずに、クライマックスシリーズと称して、各リーグの戦いがある。
特に、最近、プロ野球に興味を持たれた方には、優勝チームが決まっているのにまた試合をすると思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、そんな素朴な疑問としてのクライマックスシリーズについて、
- どんなルールでの試合展開なのか?
- どんなルールでするのか?
- どうして継続している理由はなんのか?
という疑問を調べて見ましたので、一緒に見てみましょう。
ブロ野球のクライマックスシリーズのルールの流れとは?
ブロ野球のクライマックスシリーズの意味を知るには、全体の流れを把握することが大切です。
その流れは、以下とおりです。
↓
クライマックスシリーズ
↓
日本シリーズ
各項目を簡単に説明しますと、
最初の公式戦(ペナントレース)とは、プロ野球のセリーグ、パリーグが春先から秋まで交流戦を含めて約140試合戦うのが公式戦(ペナントレース)です。
この両リーグの覇者が、リーグ優勝となります。
次のクライマックスシリーズとは、日本シリーズのための試合となりますが、ただし、公式戦(ペナントレース)での両リーグ上位3チームの戦いとなります。
その戦いでの覇者が、日本シリーズへの進出となります。
最後の日本シリーズとは、クライマックスシリーズでの覇者同士の戦いとなり、日本一のプロ野球チームとなります。
なんだ簡単なことだと思いますが、確かに、公式戦(ペナントレース)と日本シリーズは、試合での最後の勝者だけとわかりやすい。
しかし、クライマックスシリーズの試合ルールは、盛り上げるために少し変則ルールなのです。
どんなルールなのか一緒に見てみましょう。
クライマックスシリーズのルールとは?
クライマックスシリーズは、両リーグ上位3チームの戦いですが、実は、3チームでの戦いではないのです。
どういう試合方法なのかと言うと、第1ステージ、第2ステージの2段階制の試合方式なのです。
各ステージの試合方法は、次通りですが、公式戦(ペナントレース)で順位により、アドバンテージ(有利)が用意されています。
第1ステージは、リーグの2位と3位の戦いとなりますが、アドバンテージ(有利)が用意されており、2位のホームグラウンドですることが決まっている。
そして、先に2勝した方が次の第2ステージへの進出となる。
第2ステージは、第1ステージで勝ち進んだチームとリーグ優勝チームと戦う試合となります。
アドバンテージは、リーグ優勝チームでのホームグランドで戦いはもちろんのこと。
更に、無条件に1勝が与えられている。
そして、4勝したチームが、日本一となる日本シリーズへの進出となる。
整理しますと、
目 的:日本シリーズへの進出のために行う試合。
セリーグ、パリーグのそれぞれの上位3チームでの戦い。
第1ステージ(ファーストステージ):リーグの2位と3位の戦い
先手2勝したチームが第2ステージへ
アドバンテージ:リーグの2位の本拠地の戦い。
↓
第2ステージ(ファイナルステージ):リーグの1位と第1ステージで勝ち上がったチームとの戦い。
先手4勝チームが日本シリーズへの進出となる。
アドバンテージ:リーグの1位の本拠地の戦いと無条件に1勝の付与。
しかし、野球ファンからすると、ペナントレースのリーグ優勝者がそのまま、戦えないのは、なんともしっくり来ていないようで、要らないという声もでている。
しかし、そんな声は、聞かずに継続しているのが、現実です。
どうして、継続しているのでしょう。
クライマックスシリーズの継続理由は?
クライマックスシリーズの歴史は、まだ浅く、2007年からです。
実は、このクライマックスシリーズを創ったキッカケは、パリーグなのです。
パリーグの観客動員は、今ひとつの状況でした。
そこで、アメリカのメジャーリーグで行われているプレーオフ制度をヒントにして3位以内に入れば、日本シリーズに進出できる方式を採用したのです。
もともと、パリーグでは前期、後期という二期制での優勝争いをしていたが、盛り上がりとしては、今ひとつでした。
そこで、公式戦ペナントレースでの3位以内という方式を採用してからは、3位以内の争いにも注目されて盛り上がったのです。
もう一つの効果として、公式戦ペナントレースの優勝1位確定後の面白くない優勝後の消化試合が2位、3位のチームには勝つための調整ゲームとなり、面白みが出るようになった。
その結果、パリーグの場合は、日本シリーズまで停滞することなく試合が面白い展開で望む事ができた。
一方、セリーグの場合は、日本シリーズまで一ヶ月経過後なので緊張感がなくなり、圧倒的に、パリーグの方の勝率が高くなったのです。
特に、2005年の日本シリーズの阪神対ロッテの戦いでは、パリーグ3位だったロッテが、あれよあれよ勝ち進み日本一になってしまったのです。
この時の日本シリーズは、下克上シリーズとも呼ばれて話題となった。
話題になるということは、観客動員も多くなります。
当初は冷静だったセリーグも翌年の2006年から議論が活発になり、最終的に2007年から導入された。
ちなみに、正式名称は、一般公募で「クライマックスシリーズ」とこの年に決まった。
その後、2010年からは、
第1ステージ→ファーストステージ、
第2ステージ→ファイナルステージ
と変更した。
現在では、クライマックスシリーズがあることで、
- ファンも盛り上がり
- 選手のプレーの奮起
- 球団側も思わぬ収入アップ
と三方良し状態ですね。
クライマックスシリーズの継続する理由は、ここにあったワケですね。
最後に
プロ野球のクライマックスシリーズのルールについて、お分かりになりましたでしょうか。
はじめは、パリーグで日本シリーズのために面白いことを始めたと思っていた。
どうしても、観客動員が今ひとつだからと仕方ないと思っていました。
ただ、公式戦のペナントレースは一体、何だったのかという疑問もはじめはありましたが、ここ数年を見ていると、面白く感じるようになりましたね。
あくまでも、ずっーと続いていた日本シリーズが様変わりした日本一のお祭りとなって盛り上がるということでファンサービスができるとなり、良くなったのでしょう。
ただ、最近では、リーグ優勝が難しくなるとクライマックスシリーズに的を絞る球団も出てきますので、なんとなく日本シリーズで勝っても、どうなのでしょうという疑問かが残りますね。
そのためか、クライマックスシリーズのルールも変更されることが今後、あると思いますね。