節分の豆まきに落花生も浸透?調べたら偏った地域性があったよ!

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節分の近くになるとスーパーの売り場に鬼の面が付いている袋入りの殻付き落花生を見たことありませんか?

管理人は、約20年前位から見ています。

がしかし、テレビなどの豆まきを見ていると、まだ、大豆が主流となっているようですね。

しかし、地域によっては、落花生が主流となっているのをご存知ですか?

そんな豆まきに落花生なんてありえないと思っているあなたのために、

今回は、

  • 落花生の撒く地域はどこなのか
  • どうして、そうなったのか?
  • 本来の豆まき方に反しないのか?

などについて調べてみましたので、一緒にみていきましょう。

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殻付きの落花生の撒く地域は限定?

最初に、実際に殻付きの落花生を本当に撒いているのかということですが、不動産の賃貸で有名なat home が全国アンケート調査を行っています。

at home VOXで行った全国アンケートによると
1位 大豆 73.4%
2位 落花生(殻付き) 29.8%
3位 小豆 3.0%
4位 チョコ 2.7%
5位 落花生(殻なし)

なんと、3割近い方が、殻付きの落花生で節分の豆まきをしていることがわかります。

また、一般財団法人 日本落花生協会で都内の料理教室で実施した豆まきの豆のアンケート(総数218名)では、次の通りに発表しています。

「豆まき用の炒った大豆をまいた (55.0%)」、「から付きの落花生をまいた(19.3%)」、「その他のものをまいた(1.4%)」、「無回答・豆まきをしなかった(24.3%)」となっていて、2割近い方が殻付きの落花生で豆まきをしていた。

このことから、実際に、殻付きの落花生を撒いていることがわかりますね。

では、先ほどのat home VOXで行った全国アンケートで、「Q.節分に何をまきますか?」の大豆と落花生(殻付き)の回答率(複数回答可)についても次のように紹介しています。

 

地域

大豆の回答率落花生(殻付き)の回答率

北海道

12.5%

68.8%

青森県

8.3%

100%

秋田県

7.1%

92.9%

岩手県

25.0%

81.3%

宮城県

28.6%

92.9%

福島県

42.9%

64.3%

新潟県

58.3%

75.0%

長野県

50.0%

55.0%

宮崎県

44.4%

72.2%

鹿児島県26.7%

80.0%

 

北海道、山形以外の東北、新潟、長野、宮崎、鹿児島という地域において落花生を節分に撒いている割合が70%~90%と高いことがわかりました。

実際にいつ頃から落花生が撒かれているのか言うと、先ほどの一般財団法人 日本落花生協会では、「正確な年代は特定はできないが、北海道においては、昭和30~40年代にかけて普及したと見られている」という見解を示しています。

でも、どうして、これらの地域だけに、こんなに普及したのでしょうか。

不思議ですね。

 

どうしてなのか?

またしても、一般財団法人 日本落花生協会では、次のような見解を示しています。

「雪の多い地域で使う割合が高いのは、雪の中に撒いた豆を拾うのは落花生の方が楽だし、後で食べることを考えると殻に入った豆の方が衛生的だからでは?」

つまり、雪に撒いた時に拾いやすいし、また、後で食べることを考えるて衛生的のために普及したということです。

また、2001年に池田貴夫さんという方が「大豆から落花生へ-節分豆の変化をめぐる一考察-」という論文を発表しています。

その中に、ヒアリング結果から次の理由を3つあげています。

  1. 落花生の方が衛生的だ(撒いても汚れない)
  2. 食感・味覚
  3. 利便性(拾いやすくかたづけやすい)

という内容を発表しています。

ここで、食べることを前提にすれば確かに、衛生的ですが・・・。

ただ、それだけでは普及しないような気がしますね。

また、宮崎、鹿児島の場合は、雪がほとんど降らないので、拾いやすいという理由も今ひとつだと思います。

もし、そうであるならば、落花生の生産量が全国1位の千葉県で普及してもいいではないかと思いますが・・・

結果的に、なぜ落花生になったというこれだ‼結論が出ていません。

それで、個人的な見解としては、撒いた後の後片付けが面倒なので普及したのではないかと思います。

よく言えば合理的な側面が強い県民性なのかもしれませんね。

北海道、東北は、雪も多く、寒いので、外の豆の掃除も大変ですからね。

こんな理由で、普及したのではないかと推測します。

でも、本来の豆まきとしてはどうなのか気になりますね。

 

本来の豆まき方に反しないのか?

本来の豆まき方とは?

調べて見ますと、本来のまき方については地方によって、若干違うようです。

がしかし、共通するところを挙げて見ますと・・・

 共通点 
  • 炒った大豆を使用する。
  • 夜になったら行う。
  • 「鬼は外」のかけ声で玄関や戸を明けて家の中から外へ豆を撒く。
  • 「福は内」で家の中に豆を撒いて戸を閉める。
  • 撒いた炒った大豆を拾いも歳の数だけ食べる。

節分の意味は、家の中にいる鬼という魔物、災いや病魔などを追い払い、豆を食べることで、無病息災を願うことです。

ここには、一切、落花生は出てこないです。

なぜなら、落花生は、明治時代になってから、初めて知れ渡ったものですからね。

しかし、節分には、西日本では「柊の枝にいわしの頭」を飾り付けたものもありますので、新バージョンとして、殻付き落花生もありという事になりますかね。

※参考記事「節分にいわしを食べる由来とは?調べたら当たり前の地域があった!

掛け声を少し、大きくして、家の中にいる邪気である鬼という魔物を追い払うもいいかもしれませんね。

もちろん、福は内と年の数だけの殻付き落花生を食べることも忘れずにする。

 

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最後に

仕事先で、北海道出身の70歳近い男性の方がいます。

その方に、節分では、何を撒くのですか?と聞いたらやはり、落花生と仰っていました。

なんでも、小さ時からそうだったようで、大きくなってから大豆という豆を撒く行事を知ったとのこと。

小さい時からそうだと思うとそうなのですね。

今では、チョコレートや飴なども撒かれているようですので、時代と共に変化するのでしょう。

結局、悪い邪気を追い払いって、福を入れるという気持ちが大切なワケですね!

 

 

 

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