日本でのバレンタインデーは、いつ誕生したのか知っていますか?
改めて、聞かれるとわかりませんよね。
現在では、バレンタインそのものはしっかりと定着してしまい、昔からあるような感じがします。
しかし、もともと西洋の行事のひとつですので、日本でのバレンタインデー起源はあるかと思います。
そこで、今回は、日本のバレンタインデーの起源などについて調べて見ましたので、一緒に見てみましょう。
日本の2つの起源とは
日本でのバレンタインデーの起源として、名乗りを上げているのは、いくつかあるようです。
しかし、どれもがキリスト教のバレンタインとは、全く関係ないことから始まったことは共通しています。
その共通点は、販促ための広告であるといあことです。
最初の起源
まず最初は、1936年に神戸モロゾフ洋菓子店が英字新聞にバレンタインチョコの広告を次のように出したのです。
「あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう」
とバレンタインデーのウェキペディアに記載されている。
たぶん、この時の広告は、本来のバレンタインデーの意味を知っていたのだと思います。
なぜなら、モロゾフという店は白系ロシア人が運営していたので、当然バレンタインデーのことは知っていたと思います。
ですので、英字新聞に広告を出したのもうなづけます。
もちろん、チョコレートを売りかったのも当たり前ですがね。
ところが、モロゾフ洋菓子店は営業権でもめて、裁判に負けてモロゾフさんは、お店から去る。
もうひとつの起源
もうひとつの起源になっているのは、1958年にメリーチョコレート会社が新宿・伊勢丹でバレンタインセールをしたことされている。
この時の3日間のセール売上は、30円板チョコ5枚と4円のカード5枚だけであったと言われていてます。
しかし、めげずに翌年にまたバレンタインセールを展開。
その際の殺し文句が後の日本式のバレンタインデーの原型になったと言われています。
その文句とは・・・
ハート型のチョコを出し、女性から男性へと言う殺し文句も打ち出した内容だったとのことです。
どんなキャッチコピーだったのか気になりますね(^^)
その後、大手の森永製菓なども追随して行くことになる。
メリーチョコレート会社のやり方が今のような女性から男性へと気持ちの告白の日本式が定着することになる。
女性から男性への愛の告白 ⇒ チョコレートで表現!
さて、日本のバレンタインデーの起源は、どちららだと思いますか?
なんとなく、メリーチョコレート会社の1958年バレンタインセールが今の元になっているので、起源と思うような気がしますね。
しかし、聖バレンタインゆかりの地とされるテルニ市からのモロゾフの本店があった最寄り駅の阪神御影駅南側の広場は2013年にバレンタイン広場に認定されている。
となると、モロゾフの方が本来のバレンタインの思想と一致して、メリーチョコレート会社が現在のバレンタインデーの原型ということになりますね。
ちなみに、メリーチョコレート会社を創設したのは、なんとモロゾフの元社員でした。
つまり、元は一緒のような感じがしますね。
さて、バレンタインデーもチョコレートばかりでなく、やり方も変化しているようです。
バレンタインデーの変化の兆し?
バレンタインデーには、チョコレート業界の年間売上の2割を占めるほどのすざましい程の売上高となっている。
これほどまでになった背景には、本命チョコ以外にも義理チョコが生まれたからだと言われています。
あなたも、そんな義理チョコを頂いたのではないでしょうか。
また、大人の愛の告白という設定でしたが、いつの間にか、中高生まで巻き込んでしまったこともチョコレートの売上を押し上げたようです。
しかし、バレンタインデーが過熱気味となって、特に、義理チョコが当たり前になったことで、女性の中には経済負担も出る問題にもなった。
そのために会社や学校によっては、バレンタインデーの禁止が出てきた。
また、最近ではチョコレートに固守することなく、他の贈り物をするようになってきたようです。
例えば、ハンカチ、ワイン、Tシャツ、オシャレな文具、ネクタイ、手編みのマフラーなどをメッセージカードと一緒にプレゼントするケースも増えている。
しかも、差し上げる相手も、異性に限らないケースも生まれているようです。
これはある意味、本来の方法になればいいと思う方も多くなったではと考えられますね。
しかしながら、女性から男性への気持ち告白は、日本独自に定着してしまったようです。
ここで、本来のバレンタインデーの起源は何だったのかを確認しておきましょう。
バレンタインデーの起源と意味
2月14日は、バレンタインデーとして、聖バレンタインの日となっています。
実は、キリスト教の聖人ウァレンティヌス(ラテン語)の殉教した日です。
キリスト教では、教会によって公式に認定されなければ聖人と認められないので、すばらしい功績があったのかわかります。
では、バレンタインデーとなるくらいなので、どんなことをしたのかと言いますと・・・
西暦3世紀ごろのローマ帝国時代に、皇帝クラウディウス二世(在位268-270)は、戦いで領土拡大のために、士気向上のために兵士の結婚を禁止していた。
禁止の理由は、結婚してしまうと、愛する元に帰りたくなることを防ぐためだったのです。
しかし、兵士達の中には、愛する恋人もいたわけです。
そんな状況を救ったのが、司祭のウァレンティヌスです。
そこでこっそり、内緒に結婚させてあげたのです。
まさしく、愛の救世主的な役割をしたのでしょう。
これが、皇帝クラウディウス二世に知れてしまい、投獄されて、西暦270年2月14日に処刑されてしまう。
そして、最初はその死を悼んでの宗教的な行事だったのですが・・・
やがて、若い人たちの愛の告白やプロポーズする日と変化してしまったのです。
現代では、恋人だけでなく愛する家族なども含めて男女関係なく、花やカードなどのをプレゼントする日になっているが、やはり愛の告白が多い。
司祭のウァレンティヌスの命日がバレンタインデーとなってキリスト教の世界では、男女の愛の誓い日となったわけですね。
しかし、日本だけは、世界に類のない方法で独自のバレンタインデーが展開することとなるのですね。
これは、チョコレート業界の尽力のたまものなのです。
最後に
この日本式のバレンタインデーですがアメリカのチョコレート会社の一部でも、真似をしているとのことです。
しかし、ターゲットは男性らしくチョコレートを購入して愛の告白をするらしいです。
やはり、男性からの告白が女性は、嬉しいかも知れませんね。
そこは、お返しとしてのホワイトディーが用意されているのでいいですね (-.-;)
なんとも、お菓子業界はしっかりしているますね。