もし、あなたが春分の日と彼岸の中日の意味を知ったのなら、先祖様の墓参りをしますか?
春分の日の前後3日間はなぜ彼岸と言われて、春分の日が中日なのかご存知ですか?
春分の日は、国民の祝日となっているので、あまり深く考えずに過ごしている。
しかし、春分の日には、ぼた餅を仏壇にお供えて墓参りをしますね。
いったい、春分の日と彼岸には、どんなの意味かあるのでしょうか。
そこで、今回、春分の日と彼岸の中日の関係、墓参りをする理由について調べましたので、一緒に見てみましょう。
春分の日の意味と彼岸の関係
春分の日は、ご存知の通り国民の祝日となっています。
この春分の日が世界的にも重要な日なっています。
例えば、マヤ文明では、ククルカンの降臨する日されていたり、キリスト教では、復活祭の基準日にもなっている。
そして、古代人にとっても最も重要な日と思われている日だったようです。
そのため、春分の日の太陽の登る方向や射す陽の位置に、神殿や記念碑を建てることも多い。
どうして、こんなにしてまで春分の日を知る必要があったのか、その意味するものは・・・
春分の日を知る意味は、これから日が長くなり、農作物などにちょうどいい時期が来るお知らせであることがありがたい日だったことなのです。
そして、日本の場合は、この春分の日は、彼岸の中日となっています。
この春分の日の太陽の位置関係が彼岸と大いに関係することになります。
それを知るには、彼岸とはなんなのかを知っておくことが大切なので確認して見ましょう。
彼岸の意味とは?
まず最初に、彼岸という行事は、日本独自の行事です。
この彼岸は、どこから来たのかと言いますと、仏教の言葉のようです。
彼岸(ひがん)と此岸(しがん)という世界観が日本の仏教界の認識されていました。
彼岸(ひがん)とは何かと言うと、涅槃(ねはん)の世界=極楽浄土というあの世の世界なのです。
反対に現在の世界は、此岸(しがん)といい、煩悩に満ちた現実の世界なのです。
そして、極楽浄土の彼岸(ひがん)には、祖先の霊が住んでいることになります。
その彼岸(ひがん)の位置は西、此岸(しがん)は、反対の東に位置するとされています。
- 彼岸(ひがん)=先祖様がいる西の方角の極楽浄土
- 此岸(しがん)=煩悩に満ちた東の方角にある現実の世界
この彼岸の位置関係が春分の日と大いに関係することになります。
彼岸の中日、入りと明けとは?
春分の日の太陽の動きは、真東から登り、真西に沈む軌道となることから、西に位置する彼岸に最も接近するので、先祖様がいる西の方角の極楽浄土に近づけると考えられている。
というわけで、春分の日に墓参りをすることで先祖に感謝して供養ができることになるわけです。
そして、この春分の日を彼岸の中日として目印とした。
彼岸の中日の意味
春分の日を堺にして、3日前が彼岸の入り、3日後が彼岸明けとしていて、中日まで入れると彼岸は7日間となります。
そして、前後6日間には、彼岸の期間として正しい行いの修業期間とされているのですよ。
その修業は、次のことを1日に1つずつ行う大切な期間となっています。
中日 ⇒ 先祖に感謝して供養する日
毎年、春分の日が彼岸の中日として、彼岸の入りと明けが決められていて、これが、春分の日が彼岸の中日なっているいる意味で、墓参りの日となっているわけなのですね。
春分の日=彼岸の中日=先祖に感謝して供養する日=墓参り
ちなみに、春分の日は次のように決まっています。
最後に
小さい時は、どうして、春分の日と秋分の日に墓参りをするのかと思っていたが、彼岸という意味がわかることで納得できました。
墓参りをすることで、先祖を敬って、先祖がいたからこそ自分がいる事を再確認する。
ということは、自分の存在の価値を再発見できるのが彼岸なのかもしれませんね。
ぼた餅を食べて、先祖様を気持ちよく墓参りしよう。