12月に入ると、日ごろお世話になっている方へ感謝の意を込めて、一年の季節のご挨拶としてお歳暮を贈られる方がたくさんいらっしゃると思います。
ところで、お歳暮っていつからからいつまでなのと思ったことありませんか?
近頃では、20代以上の方の90%以上がこの習慣を行っているとのこと。
今回は、お歳暮を贈りたいのだけど、いつからからいつまでなのとよくわからないという方の為に、お歳暮の始まりや贈る時期、もし時期が過ぎってしまったどうすればよいのかなどについて調べました。
では、一緒に見てみましょう。
お歳暮っていつからからいつまでなの?
お歳暮は季節のあいさつなので、贈るタイミングを外さないように気を付けるのは当たり前ですね。
とは言っても、いつからいつまでお歳暮をしたらいいのか悩みますね。
一般的には12月上旬から12月20日頃までに、相手に届くようにすると言われています。
しかし、最近は、お歳暮商戦がしっかり定着していて、贈りはじめる時期が早くなり、11月の末頃から始まり、12月になると同時に御歳暮が届くようになりました。
がしかし、お歳暮を贈る時期の正式なマナーとしては、12月10日頃から20日頃とされています。
それには、ちゃんとした理由あるのです。
10日から20日に贈るのがいいと言われる理由を見てみますと。。。
お歳暮が年神様の新年を迎える為のお供えものだった名残(なごり)であったことは、この後のお歳暮の由来でお話しますが。
お歳暮の期間として、12月10日頃贈りはじめから20日頃に届く理由とは、
- 新年を迎える為の事始め(地方によっては事納めという)12月8日からお正月準備を始め、
- すす払い(12月13日)で家や仏壇がきれいになってから届ける
と考えたからです。
ですので、地方によっては12月13日からというところもあるそうですが
ほぼ、10日から20日に贈ることで相手の都合を気づかったわけですね。
現在では、年末に近づくほどお正月準備などで忙しく、帰省で家を空けられる事なども考えて、遅くても25日までが目安となります。
ただし、新巻鮭や数の子、昆布巻きなどのお正月用品は、年末ギリギリに届くようにしても良いでしょう。
その際には、贈る時期にご自宅にいらっしゃるかどうか確認する事も忘れずに。
どうしてかというと、旅行など出かけ方もいらっしゃるのでね。(うらやましい!)
もし過ぎてしまったら?
お歳暮を贈る時期は上記で述べましたが・・・
もし、うっかりお歳暮の時期を過ぎてしまった場合は、どうしたらいいのか悩みますね。
その際には、のし書きを変えて贈りましょう!
のし書きの表記を下記のようにまとめましたので、参考にしてください。
- 12月20日を過ぎた頃〜年内
寒中御見舞、寒中お見舞、寒中お伺、寒中御伺
- 1月1日(元旦)〜1月7日まで(関西地方では15日まで)
御年賀、新年のご挨拶
(ただし、この表書きは喪中のお宅には使わないよう注意してください)
- それ以降 ~大寒が終わる2月3日頃まで
寒中御見舞、寒中御伺い
また、「贈り先の方が喪中なのですけどお歳暮を贈っても大丈夫なの?」というのもよくある質問です。
結論から言うと、大丈夫です。
お歳暮は日ごろのお世話になった感謝を伝える習慣なので、お祝い事とは違うので、贈る事はマナーとして問題はありません。
ただし気を付ける点があります。
通常 お歳暮のしは紅白の水引を使いますが、この紅白の水引はお祝い事に使われるものですので使わないこと。
ですので、真っ白な紙または短冊に御歳暮と書いて贈るのが良いです。
また、相手方のお宅にご不幸があったばかりで四十九日が過ぎていない場合は、先方が落ち着くまで少し時期をずらし、“寒中見舞い”や”寒中お伺い”として贈ってみるといいでしょう。
のし書きって、意外にも便利だったのですね。
ところで、普段は何気なくお歳暮ですが、どんな意味があるのでしょう。
お歳暮とは?
お歳暮とは、
日頃の感謝の気持ちや健康を気づかい、
これからもよろしくお願いしますという気持ちを込め、
お世話になった人などへ年末に贈る贈り物の事
を言います。
以前はお世話になった人に贈るのが中心でしたが、親愛の情を込めて友人・知人や普段なかなか会えない親族にも、ご挨拶を兼ねて贈るお歳暮へと少しずつ変化してきているようです。
では、本来のお歳暮ってどうして生まれたのか、その由来や慣習を確認してみましょう。
まずは、由来からみてみましょう。
昔は、年末になると、
新しい年に向けて年神様をお迎えするため
または、家々の先祖の霊を祭るために
塩鮭、するめ、数の子、塩ぶり、魚介類の干物などをお供えした。
こうした供物を嫁いだ娘や分家の人たちが、本家や家元に持って行っていたのがお歳暮の由来と言われています。
今でもお歳暮として、新巻き鮭や数の子などを贈るのは、お神酒(おみき)の酒の肴としてお供するために持っていくようです。
お供え物を持ち帰りからお歳暮が始まったのすね。
どんな慣習で日常生活として浸透していったのかを見てみますと・・・
江戸時代の商売の基本は、掛け売りで、盆と暮れに半年分の請求書が届き、それをまとめて支払っていた。
この支払いをする際に、支払い先や長屋の大家さんに日頃お世話になっているお礼と、新しい年もよろしくお願いしますという思いをこめて、贈り物を持参していたそうです。
この商習慣と、以前から伝わる年神様への供物を持っていく時期や習慣が重なり、年の暮れの贈り物として現代のお歳暮の習慣になったとも言われています。
この江戸時代のお歳暮の習慣が日常生活に浸透していったのは、なんとなく日本人らしい礼儀から生まれた感じがしますね。
終わりに
お歳暮っていつからからいつまでに贈ったらいいのかお分かりになりましたでしょうか。
最後に、贈る際によくないとされている物があるのでご紹介しておきます。
まずはお茶です。
これは、仏事に贈られることが多く御中元や御歳暮には縁起が良くないと言われています。
また、あまり贈ることはないと思いますが、エプロンの贈り物は”もっと働け”という意味にとられるので避けた方がいいでしょう。
また、靴やスリッパなど足元に使う物も目上の人には失礼にあたると言われています。
他にもありますが、最近はそれほどこだわらない時代のようなので、
相手を思ってその方が喜んでくれそうな物を贈るのが一番良いでしょう。
一年間お世話になった感謝の言葉や遠い親戚へは健康を気づかう一言など、手紙を添えるとなお伝わりやすいですね。
贈るよりも贈られるようになりたいものですね。!(^^)!