12月になると街中イルミネーションでクリスマス一色になりますね。
日本では、クリスマスは恋人たちの特別な日になっていますが、
実は海外では家族と過ごす大事な日なのです。
他にも日本のクリスマスと海外のクリスマスでは、いろいろな違いが見られます。
今回、クリスマスの過ごし方で日本と海外の違いと日本と正反対の真夏のオーストラリアのクリスマスにどんな違いがあるのかを見てみましょう。



今回もオーストラリア在住の大河原さんにお願いします



はーい!わかりました。では、早速、お話しますね。
クリスマスの過ごし方の意味
クリスマスの過ごし方を考える場合、クリスマスをどんな意味としてとらえているかが重要なポイントになります。
クリスマス=キリストが生まれた日ではない!
クリスマスに関する説は世界各国でいろいろあり、その数は計り知れないほどです。
その中でも”キリストが生まれた日”というのが、世間でよく言われています。
しかし、実は、聖書にはキリストが生まれた日の記述がないのです。
誕生日に関する記録が残されていないため、正確な日付はわかりませんが、一説にはキリストが生まれたのは、4月ごろと言われています。
ですので、クリスマスとは、キリストが生まれた日(誕生日)ではなく、イエス・キリストがこの世に誕生した事を祝う日というのが一般的な説のようです。
昔はこのキリストの誕生を様々な日に祝ったようですが、時が経つにつれ、4世紀頃には12月25日に祝われるようになり定着した。
また、クリスマスは英語では、“キリストのミサ(儀礼)”という意味を持っています。
このミサとは”感謝の祭儀”という意味を持ちキリスト教の中ではとても厳粛な祭儀の儀式なのです。
ですので、キリスト教にとって、クリスマスとは歴史に関わる最も厳粛で偉大な日であり、
- その日に家族と共にキリストの生誕を祝い、
- 祈りをささげ、感謝し、静かに厳かに過ごす
これが、本来のクリスマスの過ごし方なのです。
クリスマスイブは、前夜でない!
クリスマスイブの夜には、皆で聖歌を歌う!
キリスト教の人々とってもとても大事な宗教的行事として位置づけられていて、ミサ(プロテスタントでは礼拝)の為に教会へ行き、学びを得、神への感謝を共有するために皆で聖歌を歌う。
12月24日のクリスマスイブには、キャンドルをともして主の降誕を待ち望み、12月25日はこの世に生まれてくださった事へのお祝いをするのが一般的に行われている儀式なのです。
そして、クリスマスイブの意味はクリスマス前夜ではなく、“クリスマスの夜(Evening)”のイブ(Eve)なのです。
日本では”クリスマス=お祝い”としてとらえている部分が大きいようですが、単純な意味でのお祝いとはちょっと意味が違うようですね。
この世に誕生したキリストを感謝して厳かに祝う日だったのですね。
では、このクリスマスの過ごし方は、海外と日本ではどのように違うのか見てみましょう!
日本と海外の違いはどんなところ
クリスマスイヴ一番大忙し
日本では、12月24日のクリスマスイヴにカップルで過ごす、友達とパーティーをするなどと、12月25日のクリスマス当日よりクリスマスイヴの方が盛り上がっているように見うけられます。
また、子供達にとっては、25日の朝はサンタクロースが置いていってくれたプレゼントが枕元にあって、それを空ける楽しい日…という感じでしょうかね。
海外では、クリスマスの25日がメインなので、24日は翌日のクリスマスに向けてお料理を作ったり、プレゼントをラッピングしたりと最後の準備に大忙し。
日本では12月25日は祝日ではありませんが、海外では12月25日は祝日なので、お店は閉まってしまうのは当たり前。
24日は通常通りの仕事の日なので、仕事の後に、最後のお料理の買い出しや買い忘れた家族へのプレゼントの買い物となることが多い。
ですので、明日のクリスマスの準備と一年の内、一番忙しい日かもしれません。
ファミリー集結日
そして、海外では月25日のクリスマスは、家族と過ごすのが一般的です。
この家族とはおじいちゃん・おばあちゃん、兄弟などすべてのファミリーが集まります。
クリスマス休暇の優先
また、ヨーロッパでは12月24日から1月1日までクリスマス休暇となり、すべての方々が休みとなることが多い。
そのために、例えばロンドンでは、地下鉄や路線バスは全線運休になるのです。
例えていうなら、海外のクリスマスは日本の大晦日からお正月の雰囲気に似ていますね。
もちろん、日本の場合は、公共の交通機関などは年中、動いていますがね。
ケーキは食べない!
日本ではクリスマスに丸いお誕生日のようなケーキを食べますが、
フランスでは、雪が積もった丸太をイメージした“ビュッシュ・ド・ノエル”を食べるそうですが・・・
どうやらクリスマスに生クリームたっぷりのケーキを食べるのは日本だけのようですよ。
クリスマスプレゼント日が違う!
オランダやドイツなどでは、12月6日に子ども達はプレゼントをもらう。
スペインでは一般的にクリスマスプレゼントを贈り合うのは、1月6日です。
そして、海外では、クリスマスの当日までプレゼントをツリーの下に置いておくのが一般的なのです。
12月25日にみんなで集まった時に空けるのが習慣です。
暑い国のクリスマスの過ごし方
また、メキシコでは国民の大半がキリスト教徒でクリスマスは家族のための日になります。
しかし、パーティー好きのメキシコ人ですから、静かに過ごすというよりは、朝まで家族でワイワイと過ごし音楽をかけて踊ったり、歌ったりして明け方まで楽しむ。
日本では12月のクリスマスは寒い時期で、雪が降ればホワイトクリスマスなんて言われますが、暑い中で過ごすホットクリスマス、そんな国もあるのですよ。
では、日本と真逆の季節のオーストラリアは、どんなクリスマスなのでしょうか?
ここから、管理人の知り合いのオーストラリア在住の大河原さんレポートを紹介しますね。
真夏のオーストラリアレポート
海外の中でも、オーストラリアは、日本と真逆の季節。
ですので、真夏のクリスマスになります!
9月の中頃になると、街のあちこちでクリスマスのディスプレイが始まる。
日本では学校が7月下旬から8月末まで夏休みになるように、ここオーストラリアも12月20日前後から7~8週間学校が休みになります。
ですので、夏休み中にクリスマスがあるといった感じです。
オーストラリアの会社は12月25日前の週末ごろから休みとなる。
もしくは、休みを取る人も多いので、12月20日頃からはクリスマスの準備の為、街には人が多くなります。
そして、24日のイブはクリスマスの順備、25日はファミリーで集まるのが一般的です。
オーストラリアも25日は街中のお店が閉まります。
人々は家族と家で過ごし、全ての店は閉まっているので、12月25日に外に出ると、ゴーストタウンのようです。
クリスマスのプレゼントは、ツリーの下へ当日まで置いておきます。
当日に、親元へ帰った時には、まずはツリーの下へ置き、みんなが揃ったら、それぞれのプレゼントを捜し、開けるのが一般的です。
そして24日の夜、子供たちは枕元に人参とミルクを置いて寝ます。
(ビスケットも置く家もあるそうです)
翌日起きると、その人参はトナカイに食べられた跡があり、サンタさんはミルクを飲み干し、プレゼントを置いて行ってくれています。
それを見て、子供たちは大喜び‼というのがオーストラリアのサンタの習慣です。
子供が寝た後、パパ・ママが人参をかじり、ミルクを飲み干し、サンタさんがきた形跡を作るのに一生懸命なのですよ。(;^_^A
祝日のボクシングデーがあるが?
また、オーストラリアではクリスマスの翌日にボクシングデーという祝日があります。
始めて聞いた時には、なぜクリスマスの次の日にボクシング?と思ったのですが、
この”ボクシング(Boxing)”とは、
教会が貧しい人たちのために寄付を募っていた
クリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日であったことから
“Boxing Day”と呼ばれる。
ですが、なんとここオーストラリアでは・・・
”バーゲンセールが行われる日”なんです!(オドロキ)
25日の夜中から大手のショッピングセンターの前に徹夜で並び、早朝6時にお店のドアが開くと、猛ダッシュでお店の中のお目当ての品へ走っていくのが名物となっている。
日本の”初売り”の現象と全く同じ事がここオーストラリアでも起きています。(#^^#)
また、世界的にはクリスマスは寒い季節にすることが多いので、それを疑似体験できるイベントもしている。
例えば、レストランではオーストラリアの一番寒い7月に、クリスマススフェアや温かいキャラメルソースがたっぷりかかったPuddingケーキがサービスされたりと、ちょっとしたイベントも行われたりするんですよ。
日本での寒い時期のクリスマスに慣れてしまっていると、いまだに暖かいクリスマスがしっくりきませんが、街のあちこちで見られる巨大なクリスマスツリーを見ると、なぜか不思議とワクワクしますね。
終わりに
一度にたくさんのプレゼントを用意するのは、一年のうち、クリスマスくらいですよね。
何を贈ったらいいのか考えるのは大変ですが、相手の喜ぶ顔を想像しながら贈り物を選ぶのは、サンタクロースになった気分ですよね。
これって、誰もが瞬間サンタになっているのではないでしょうかね。
今年は各プレゼントを自分でラッピングして、カードを付けて、海外のようにクリスマスまでツリーの下へ置いて、ワクワク感を楽しんでみるのはいかが!
※クリスマスの記事関係ものを以下のページにまとめていますので、ご参考にしてください♪