ぐっすり眠っていたら、いきなり足のふくらはぎに激痛がはしって起きてしまう。
せっかく気持ちよく寝ていたのに、痛くて眠れなくなってしまった。
こんな経験をしたことってはりませんか?
この症状は、ご存じのようにこむら返りと言われていますが、なぜか前触れもなく襲ってきます。
これが、一晩だけならまだ良いのですが、中には毎晩同じように痛みが出るという方もいます。
ゆっくり眠りたいのに、痛くて寝むれないのでなんとかしたい気持ちはわかります。
そこで、今回、こむら返りの原因と睡眠中にふくらはぎがつらないための対策についてご紹介します。
こむら返りの原因ってなに?
それでは、まず、こむら返りがなぜ起こるのかを詳しく見ていきましょう。
あの突然襲ってくる独特の痛み。
まるで、筋肉が引っ張られているような感じがしませんか。
こむら返りを起こしているときの筋肉は、カチカチに緊張してつっている状態になっています。
特に激しい運動もしていないのに、どうしてと思われるかもしれません。
実は、こむら返りは、筋肉疲労とはあまり関係が無いのです。
少し驚きましたね、てっきり筋肉と関係していのかと思ってましたね。
それでは、なぜ症状が出るのかというと、水分やマグネシウムの不足が主な原因だとされています。
寝ている時でも、汗をかくことで意外とたくさんの水分が体の外に出ていきます。
すると、体内のミネラルやマグネシウムが失われ、血流も悪くなり、ふくらはぎの筋肉が緊張状態になりやすくなります。
さらに、マグネシウムは、筋肉をゆるめる働きがあるのですが、これも不足することで、こむら返りのリスクが格段に跳ね上がるのです。
睡眠中にふくらはぎがつるの?
ここまで、こむらがえりの原因をお伝えしてきました。
次に、なぜ睡眠中にふくらはぎがつってしまうのか、その仕組みをご紹介します。
水分やマグネシウムの不足に加えて、体温が下がっても筋肉がつりやすくなります。
寝ているときは、日中よりも体温が低くなってしまいます。
朝起きたときに、何だか体が硬くなっていると感じたことはありませんか。
これも、もともと疲労していた筋肉が、寝ている時に固くなってしまったのが原因です。
さらに、水分不足でふくらはぎ周りの血流が悪くなると、固くなっていた筋肉は、弾力性を失っていきます。
こうした原因が少しずつ積み重なっていくことで、ふくらはぎのこむら返りが起きるのです。
寝ている時のこむらがえりを予防するためには、コップ一杯の水を飲むと効果的です。
水分やマグネシウムの不足の状態で睡眠 → 体温低下 → 血流が悪くなり → 筋肉が固まりやすくなり→こむら返りとなる
なお、水道水の中には、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムの4つのミネラルが含まれているので、通常は、水道水でいいですよ。
意外にも簡単な方法が効果的なのですね。
ただし、夏場での多量の汗やスポーツ後の水分補給では、スポーツ系の飲料水をおすすめします。
睡眠中以外でなるのはどうなの?
寝ているときほど、痛みのショックが強いこむらがえりですが、起きている時でもふくらはぎがつることはありませんか。
いったん痛みが出ると、治まるまでが大変ですよね。こうした日中に起きる症状にもいくつかの原因があります。
まず考えられるのは、筋肉疲労と運動不足が原因ということです。
日ごろ使っていない筋肉を動かすと、筋肉が興奮状態になって、ちょっとの刺激でつってしまいます。
それに、筋肉を制御してくれる足の筋にも疲労がたまるので、筋肉の痙攣がおこりやすくなります。
つまり、筋肉や筋が疲れると、自分で自分の筋肉をコントロールできなくなってしまうのです。
それに、運動をしたり体力が低下したりすると、血中のミネラルやマグネシウムも数が減っていきます。
体内のミネラルバランスが崩れるので、筋肉が硬く伸びにくくなるのです。
まとめ
起きていても、寝ていても、とんでもない激痛がおそってくるこむら返り。
でも、今までお伝えしてきた原因を知って、予防していけば症状は軽くなるはずです。
やはり、大きな原因は、体内のミネラルやマグネシウム不足です。
あまりトイレに行きたくないからと、水分をひかえる方がいますが、飲んだ方がかえって体に良いのです。
水分補給が何よりも効果的!
それに、日頃から足の筋肉をいたわってあげることもお勧めします。
激しい運動をしなくても、ちょっとずつ疲労はたまるからです。寝る前に優しくマッサージしてあげるだけでも、血の巡りはよくなります。
こむら返りは痛いものですが、体が休みたがっているサインだと思って、自分に優しくしてあげると良いですね。