春になると、ポカポカ陽気の中、満開の桜の下で仲間と飲んで食べてのお花見は楽しいですよね。
今回、オーストラリア在住の知人からお花見について英語で説明する際のポイントについてどんなものかについて書いていただきましたので紹介します。
日本から離れたところで生活していると、キレイな桜を見ながらの『お花見』は、
日本の良さ・日本人のいいところが盛り沢山の文化・習慣であると思い知らされます。
しかし、外人から見ると、ちょっとびっくりしてしまう文化でもあるのです。
今日は、外人の友達にお花見を英語で説明する際の、ちょっとしたポイントをお話しをしますね。
英語でお花見をなんて言うの?
昔、学校でお花見について英語で説明をしなくてはならなかった事がありました。
英語を始めて、まだ数ヶ月の頃で、常に辞書で単語の意味を調べる毎日でした。
もちろん、さっそく「お花見」の英語を調べましたが、
「Cherry Blossom Viewing」「Picnic under the Cherry Blossoms」となっていました。
海外から入ってきた習慣・文化ではないので、英語の単語はないのでしょうね。
その時、私は日本の文化や習慣を英語で発表しなくてはならなかったので、
あえて「OHANAMI」とそのまま言いました。
確かに「お花見」=花(Cherry Blossom)を見る(Viewing)なのですが、
私的には、ちょっとニュアンスが違うかな・・・と思ったので、
『春に桜の下で、キレイな桜を見ながら、人々が飲んで、食べて、しゃべって楽しむ日本の文化・習慣があるんだよ。それを“OHANAMI”と言います』
と説明しました。
英語の単語がない場合、Cherry Blossom Viewingなどのように英語に置き換えて説明するのもいいと思いますし、日本での呼び方をそのまま言うのもいいと思います。
ただ、私はあえてそのままを使う事によって、日本の事や文化を更に知ってもらえると思うので、英語の単語がない時は、あえてそのまま日本語を言います。
では、更に、そのお花見の文化はどうやって英語で説明したらいいでしょう。
私は、文化や習慣を説明する時に、いくつかのポイントを持って説明しています。
次でそのポイントについてご紹介します。
お花見文化を英語で説明のポイント
お花見の文化を英語で説明するとなると、難しく考えてしまうと思うのですが、
私は、外国の友人に『昔、○○時代から・・・』とか『日本人は四季折々の・・・』と話しても、正直、あまり興味を持たれない事が多いです。
ですから、日本の文化や習慣について話をする時は、他の国との違い、他の国では体験できない事を捜し、そこをポイントに話をします。
例えば、お花見の場合は、
『お花見の文化とは、桜を見ながら、外でお酒が飲める』という点にポイントを置いて話をするとわかりやすいと思います。
海外では公共の場所でお酒を飲むことが禁止されている国が多い為、私の友達も、日本は外でお酒が飲める事にものすごくビックリするのです。
ですから、私はお花見の話をする時には、日本では公共の場所でもお酒が飲めるという事を説明しています。
そして、「お弁当」を持っていって、みんなで飲んで、食べて、楽しく時間を過ごすと話しています。
海外の人達は、お弁当のように冷めてしまったものを食べる習慣がないのですが、いろんなおかずが入っていて、目でも楽しめて、覚めていてもおいしく食べられる弁当は、日本の文化だと思います。
最近では海外でも「BENTO BOX」と呼ばれ、とてもPopularになっているので、大抵の人が理解してくれます。
「他の国にはないもの=日本の文化」として説明するとわかりやすく、面白がって聞いてくれますよ。
その時に、マナーの良さも文化の一つとして、説明しておきましょう。
では、どんなことを説明したいいのかを紹介しますね。
お花見でのマナーの英語の説明で驚き
海外では、公共の場所でお酒を飲むことが禁止されている国が多いと話しましたが・・・
私達日本人がこうして公共の場でお酒を飲んだりできるのは、やはりマナーの良さがあるのだろうな・・・と思います。
これも日本の文化の一つですよね。
外人は自分が楽しいと、人の迷惑はあまり考えず、大声を出したり、叫びだしたり、暴れだしたりする事も多いです。
ですから、海外の人にお花見のマナーを説明する際は、
- 綺麗な桜を見て、景色を楽しむために、
- 木を傷つけない、木に登らない
- 外でお酒を飲んでも、暴れない、大声を出さない、叫ばない、
- 大音量で音楽を流したりしない、
など他人の事も考えることが大切ですと説明します。
そして、ごみを散らかさない、ごみはごみ箱へ捨てる。
「これが日本の公共でのルール&マナーで、日本人はこれをできるから、日本では公共の場所でお酒が飲めるんだよ」
と伝えれば、お花見でのマナーばかりでなく日本でのマナーも伝えられます。
↓
それでも、何か気になる時は、「それはやらない方がいいよ」と教えてあげてください。
それも日本の文化ですね!
最後に
最近では、海外からお花見のシーズンに日本へ訪れる方も増えてきているそうです。
お花見でのマナーを守りながら、日本の文化に触れ、また、きれいな桜を見ながらすてきな思い出を作ってほしいなと思います。
外人のグループがお花見をしていたら、気軽に誘って、一緒に楽しんではいかかですか?