昔は履いている人をよく見かけたけど、今はあまり見かけない下駄。
そういえば、自宅の玄関にあるシューズボックスには、もはや下駄はないが、代わりにサンダルが多くある。
- そもそも下駄とサンダルの違いって何なのか?
- どうして日本人は、下駄をはかなくなったのか?
- サンダルが身近で一般的になったのは何か理由があるのか?
という素朴な疑問が沸き立ち、下駄とサンダルの違いについて調べて見ました。
下駄とサンダルの違いとは?
まず、最初に下駄とサンダルの違いをそれぞれの特徴と一緒に見てみましょう。
〇 下駄
下駄は主材料が木でできた履物で、ほぼ例外なしに鼻緒がついています。
表面の素材が革や合成皮革でできたものも、底にあたる部分が木でできていれば基本的には下駄という認識になります。
場所によっては草履とも呼ばれ、サンダル扱いになっている場所もあるみたいです。
文化によって多少の多様性があるようです。
〇 サンダル
サンダルはクロックスやビーチサンダルなど通気性の良い紐やバンドのついた履物の事を総称して呼びますが・・・
現在は非常に多様性があるため、下駄に比べると何をもってサンダルというのか難しいです。
では次に、少し前までは、下駄はよく履かれていた履物なのに、どうして履かなくなってしまったのかを見てみましょう。
下駄をどうして履かなくなったの?
現在も下駄は存在しますが、日本人が下駄を履かなくなった・・・
最大の理由として、やはり服装との関係が一番だと思いますね。
和服から洋服の変化すると、下駄は合わないです。
しかし、それと同時にもう一つ理由として、地面が土からアスファルトになったことがあげられます。
アスファルトの上を下駄で歩くとわかりますが、土の上を歩いた時より非常に音が鳴ります。
人によっては、その音に情緒があっていいという人もいますし、祭りなどではその音が雰囲気に合っていて浴衣と一緒に履いていく人もいますよね。
しかし、日常で下駄を履いているとうるさいと感じる方が多く、騒音になってしまうことがあります。
また、地面がアスファルトになったことで、下駄の「歯」にあたる部分の消耗が激しくなったことが言えます。
これらの諸事情により、あまり一般的ではなくなったのかもしれませんね。
しかし、最近では「歯」の部分がゴムになった下駄があり、浴衣の流行と相まって徐々に人気が再燃しているようです。
では、なぜサンダルが身近になっていったのかを解説しましょう。
サンダルが身近になった理由ってなに?
下駄とサンダルの違いといえば素材と鼻緒の有無になりますが、サンダルが身近になった理由は、意外にも「鼻緒」にあります。
上記にあげた理由であまり下駄が使われなくなったという理由もありますが、下駄についている鼻緒は、切れてしまうと履物としての機能が全く失われてしまいます。
当然、鼻緒を直すのには材料も必要ですし、ものによっては職人さんに直してもらわなければなりません。
一方サンダルはものによりますが、基本的にどこか一部を損傷したからと言って履けなくなることはまずないですし、壊れにくい。
時代が進歩するにつれて、いろんなタイプのサンダルが開発されていますし、ファッション性にも優れています。
それとご存知のように、洋服とピッタリとしますね。
このような理由から、サンダルが身近になったと言えるでしょう。
まとめ
下駄とサンダルの違い、いかがでしたか?
下駄を履かなくなった理由は、文化が変わってきたということと、靴を利用している他国の文化を取り入れたことも大きいでしょうね。
同時に下駄箱という言葉もほぼ死語になりつつあります。
下駄は健康のためには非常に良い履物とされていますし、個人的にも好きなのですが、利便性を考えるとやはりサンダルが普及するのというのも納得できる気がします。
下駄を履いたことがないという若者も結構いるでしょうね。
みなさんも夏祭りなどで一度履いてみてはいかがでしょうか?
意外と良い履物だということに気づかされると思いますよ!(^^)!