「鯉のぼりの吹き流し、しかも色がついているどんな意味なの」
子供に聞かれたのだけれど、上手く説明できますか?
最近全く見なくなりましたが、ちょっと田舎などへ行くと、5月になると鯉のぼりを掲げている家を見かける時があります。
よーく見てみると、一番上に吹き流しがありますが・・・
鯉のぼりの吹き流し5色の飾りってなんていうのだろう?
「あれってどんな意味があるの?」子供に聞かれたのだけれど、上手く説明できなかった。
自分でも鯉のぼりを掲げてみて初めて気づいたけどとても気になりました。
そんな経験ってありませんか。
今回は、鯉のぼりに欠かさずついている吹き流しと色の意味をどんな風に子供を言ったらいいかを紹介します。
鯉のぼりの吹き流し意味はこう言ってみよう!
鯉のぼりの吹き流しには、意外にも鯉のぼりよりも長い歴史があるのですよ。
その由来を辿ってみると、鯉のぼり自体よりも深い意味が込められています。
鯉のぼりの吹き流しは、なんと戦国時代から使われていて、魔除けの意味が含まれているんです。
吹き流し → 魔除け
特に戦のあとに飾ることが多かったようで、「もう戦が起こらないように」という意味が込められていたようです。
また、昔は小さい子供は幼くして亡くなることや、病気になることが多かったことから、「神様に子供を守ってほしい」という願いを込めていたという説もあります。
ですから、なるべく目立つ飾りをつけて神様に気付いてもらうためだったのですね。
それで、子供にはこんな風にに言ってみよう!
病気や危険などの遠ざけるために天の神様にお願いしているんだよ
どうして五色なのかはこう言ってみよう!
ほぼ必ずと言っていいほど、吹き流しは5色でできていて、その色も決められています。(たまに5色で構成されていない吹き流しを見かけることもありますが)
これにも実は意味があり、由来は古代中国の五行説からきています。
この世の全てのものは、火・水・木・金・土の元素から構成されているという説ですね。
ですので、吹き流しに使われている、赤・黒・青・白・黄がそれぞれの意味をはたしているそうです。
- 赤 → 火
- 黒 → 水
- 青 → 木
- 白 → 金
- 黄 → 土
その結果、神様に目立つようにしながらも、この世の全てものでしっかり守っていただき育てることができるのですね。
そんな意味合いがあったのですね。
それで、子供にはこんな風にに言ってみよう!
天の神様ばかりでなく、この世のすべてを造っているものも守ってね
個人的には、青が水の意味じゃないところが意外でした!(^^)!
吹き流しの意味や五色にした意味はわかったが、そもそも鯉のぼりの由来って何なのかを改めて見てみましょう。
鯉のぼりの由来は立派な成長の願い
今更ながら、鯉のぼりの由来ってなんなの子供に聞かれてしっかり答えられるようにおさらいをしておきましょう。
鯉のぼりは戦国時代よりもむしろ江戸時代から歴史が今の鯉のぼりの始まりと言えます。
日本では昔、武家で男の子が誕生すると、「男の子が生まれました!」という意味を込めて、玄関にのぼりを立てる風習がありました。
当時は武家の間でしか行われなかった「のぼり」の風習ですが、だんだんと一般の町人にも普及するようになり、普及していくうえで徐々に変化していきました。
これが後々鯉のぼりの風習となっていくのですね。
特に、一般の町人と言っても商人にとっては、経済力を示す手段として、豪華な鯉のぼりを競い合ったようです。
それが、現在でも見られるようあでやかな鯉のぼりなのです。
そしてもう一説が、これまた中国からの由来だといわれています。
中国には故事に、「竜になった鯉の話」があります。
中国にある黄河では昔、竜門と呼ばれる滝がありました。
この滝を昇り切り、上までたどり着いた魚が竜になるといわれていました。
この竜門を唯一登り切った魚が、「鯉」なんですね。
つまり、鯉のぼりには、鯉のように立派に育ってほしいという親の願いが込められているのです。
とても素敵なお話ですよね!
どちらの説にしろ、いつの世も子供の成長を願う気持ちは変わらないのですね。
最後に
鯉のぼりを見る機会は、意外に多いとおもいますので、積極的に子供の意味を話してみましょう。
実はこの記事を書いている私は、今でこそ自覚がありませんが、両親に言わせると子供だった当時「鯉のぼり」が大好きで、どんなに機嫌を損ねていても、鯉のぼりを見せると機嫌がよくなったと言っています。
確かに小さいころにたくさんの鯉のぼりが空を泳いでいる光景は目に焼き付いています。
私だけでなく、鯉のぼりを好きなお子さんはたくさんいると思います。
今は昔に比べて鯉のぼりを見かけることが少なくなりましたので、少し寂しい感じもしますが、小さな男の子のお子さんがいるのなら、「鯉のぼり」を挙げてみてもいいかもしれませんね。
家に飾ることが出来なくても、鯉のぼりをたくさん見られる観光地は全国にたくさんありますので、一度お子さんと見に行くだけでもいい思い出になりますね。