うなぎをどうせ食べるなら、おいしく食べたいと思いますよね。
旬の食材は、おいしくなるのは当たり前ですが・・・
うなぎの旬の時期はいつなのか知っていましたか?
むしろ、うなぎに旬があるのかと思いますよね。
あえて言うなら、土用丑の日にうなぎを食べるくらいだから、夏が旬と思う方も多いと思いますが、実は、天然と養殖では違うのです。
今回は、うなぎの旬の時期はいつなのかと天然と養殖で違う点について調べてみましたので、ご覧ください。
うなぎの旬は意外な時期?
毎年、夏の土用丑の日にうなぎを食べるので夏くらいがたぶん、なんとなく旬と思う方が多いと思います。
管理人の私も、ずっーとそう思ってきましたが、実は、違うのです。
うなぎの旬とは?
実は、天然物うなぎの旬は10~12月の冬なのです。
知っていましたか?(知らなかった(-_-;))
旬のものは、新鮮なことはもちろんですが、素材そのものが、いつもよりおいしく食べられる時期ですね。
そのワケは、冬を越すのに備え、脂肪をたくわえるために、身もやわらかくなり、おいしくなるようです。
しかし、天然うなぎが、実際に収穫できる量は、わずかなのです。
日本全国の鰻流通量で天然鰻が占める割合は、僅か0.3%未満という状況なのですよ。
ただし、江戸時代は、江戸の開発の際に、干拓による泥炭湿地にうなぎが住み着いたために庶民の食べ物となっていたくらい獲れていたようです。
天然うなぎは、おいしいと言っても、今では、収穫量が少ないのでは、とても入手できないのですね。
では、どうして、あの夏の土用丑の日に食べることになったのでしょうか?
どうして夏の土用丑の日に食べるのか
有名な逸話としては、幕末の学者・平賀源内が、夏に売れないというウナギ屋にすすめた宣伝方法が大当たりしたのが始まりと言われています。
その話が、本当かどうかは謎ですが、基本的に、江戸末期までは、旬の冬にうなぎを食べていたことが推測できますね。
どうしても、高温多湿な日本では、夏の食べ物は、さっぱり系ばかりでは、身がもたないですね。
必然的に、栄養価の高い肉類は、当時は食習慣としては、ほとんどなかったので、うなぎに目につけたのは、なんとなくうなづけますね。
うなぎに含まれる栄養素としては、
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンD
- ビタミンE
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPA(エイコサベンタエン酸)
- ミネラル
など含まれており、まるで、マルチビタミン剤のようなものです。
この栄養価については、昔の方は知らなくても、食べた食感と味を味わいながらも、翌日の元気回復を知ったのではないでしょうか。
そう言う意味では、うなぎを夏に食べるのは、理かなっていますよね。
でも、旬でなくても食べたくなるくらいのうなぎですが、どうして、おいしく食べれるようになったのでしょうか?
養殖うなぎの旬はいつなのか
天然のうなぎは、確かにおいしさの点では、申し分ないのですが、確実に収穫できるとは限らないのと、おいしさの当たり外れがある。
そこで、生まれたのは養殖のうなぎです。
実は、養殖うなぎには、旬があるのです。
えっ、うそでしょうと思いますが、確かに本来は養殖に旬は普通はないのですが、養殖うなぎにはホントにあるのです。
その養殖うなぎの旬ですが・・・
天然うなぎと違う時期になっているのは、一番、需要のある時期に旬になるような養殖にしたからなのです。
たぶん、そのように養殖の努力したのでしょうね。
ですので、天然うなぎの旬のように脂肪をたくわえて、身もやわらかくなるように養殖したのです。
結果的に、天然うなぎのような旬なおいしさを提供できるようになったのです。
天然うなぎの良さと弱点を克服したのが、養殖うなぎなのです。
そして、もう一つ面白いことに、養殖うなぎと言っても、ホントの養殖ではないのです。
実は、天然のウナギの稚魚(白魚)を海で捕獲して、それをイケスに放ち大きく育てるのがウナギ養殖なのです。
そういう意味では、イケスで育てるというだけで、人工的な養殖ものとは少し違うことを再認識してください。
おいしく食べれる時期が冬から夏に変わったのですね。
それでも、天然うなぎの旬にこだわって、冬の土用丑の日にうなぎを食べる風習を推進している自治体もあるようですね。
結果的に、うなぎの旬としては
- 天然うなぎの旬 ⇒ 10~12月の冬
- 養殖うなぎの旬 ⇒5 月~8月の夏
となったわけですが・・・きっと!どちらでも、おいしく食べると思いますよ。
ところで、うなぎはどうしてヌルヌルしているのでしょう。
うなぎはぬめりが必要なの
どうして、うなぎはヌルヌルなのでしょうか。
うなぎは、魚ですが、もちろんウロコはあるのですが、皮膚の下に埋まっていて、皮膚自体弱いのです。
それを補うために、ヌルヌルとなっています。
このヌルヌルは、たんぱく質の一種のムチンやムコプロテインがうなぎの体表から 分泌されています。
しかも、このヌルヌルのヌメリが、体の水分を保つ働きもあり、うなぎの皮膚呼吸を助けているですよ。
さらに、この分泌物が体の内外の浸透圧を調節する働きもあって、淡水や海水というように環境が全然違う場所でも生息できるようです。
気持ちの悪いヌルヌルは、生きていくために必要だったのですね。
うなぎのマルチビタミン剤的な要素を活用して蒸し暑い夏を乗り切っていきましょうね。
最後に
うなぎの旬って、本来は、越冬する前だったのですね。
それが、夏の土用の丑の日に食べるという風習となり、あたかも夏の旬にようにした平賀源内さんは、凄いですね。
それが、養殖の時期を夏まで変えるなんてオドロキΣ(・□・;)。
結果的に、うなぎの消費拡大につながっているのですね。
今では、いつでも食べられるので、活力アップに食べましょう。
それども、国内産のうなぎはお値段もいいですね。