鉄塔には、赤色と白色とどうして分けられているのか不思議と思いませんか?
先週から、ちょっとした山の天辺の現場に来ています。
山の天辺と言っても、峠の山の山頂付近で少し広めの平地となっていて、以前は、放牧牧場をしていた所だそうです。
どんな現場かと言うと、無線の鉄塔の補強のための現場なのです。
ただ、面白いことに2つの鉄塔があるのですが、色が違うのです。
どうしてなのか?
気になりましたので、調べて見ました。
鉄塔の高さで法規制!
写真のように、左側の奥は灰色ですが、右側は、よく目にする赤白の鉄塔です。
これって、、どうしても、見たかぎりなにか意味があるのかと思いますよね。
調べてみたら、この色分けは、航空法によって決められているのです。
詳しくは、航空法第51条により
- 地上より高さ60メートルを超える建造物などは航空障害灯の設置義務付け
- 骨組構造の建造物や細長い煙突には昼間障害標識(赤白の塗装)の設置義務付け
ということです。
今回は、右側のものが、昼間障害標識として赤白の塗装をしてたことがわかりました。
ここで、地上より高さ60メートルを超える建造物と言うと、何を指しているのか?
これは、高層ビルを指しているのです。
しかも、赤白の塗装でなくて、航空障害灯の設置義務としています。
航空障害灯とは、何かと言いますと、
「夜間飛行の際には、赤白と塗ってあるとしても障害物の存在がわからないので、灯を設置してください。」
ということです。
その灯は、赤色または白色の電灯のことを言っていて、点灯または、点滅されている。
では、なぜ、赤白の塗装したのか言うと・・・
これは、特に理由が見当たらないとのことです。Σ(・□・;)
最初は、国際的な決まりがあったのかと思いましたら、まったくないそうです。
ですので、全世界での鉄塔は、意外にもシンプル系がほとんどです。
最終的には、日本人は、赤白が好きなので、そうしたのではというらしいのですが・・・
やはり、昼間でも地上からでも空からでも、目立つようにしただけではないでしょうかね。
なぜ?
そう言えるのかと言うと・・・
区別は赤白だけ?
実は、最近の60メートルを超す鉄塔は、赤白の塗装をしていないことが多いことをご存知でしたか?
実は、2000年の航空法改正で、赤白塗装の代わりに、昼間航空灯(ライト)を取り付けることで、鉄さびを防ぐ亜鉛メッキの通常塗装でも良いことになりました。
改正の背景には、景観上のことを考慮したものと判断されますね。
赤白の塗装は、確かに目立ちますがね。
ある意味、自然背景とミスマッチする場合もあるのと、赤白の塗装費用もかなりの金額になるとのことですね。
めでたい色の赤白も、時代の流れで景観としいう概念には、勝てないのでしょうね。
鉄塔といえば
管理人は、鉄塔と言えば、東京タワーを思い浮かべます。
東京タワーの正式名称は、なんと言うか知ってますか?
それは・・・
日本電波塔(にっぽんでんぱとう)
と言うらしいのですが、東京タワーという愛称からすると、ちょっと今ひとつていう感じの名称ですね。
赤白の塗装がキレイで美しい姿ですが、今後の処遇は、どうなるのでしょうかね。(少し気になります)
エッフェル塔のように、パリの観光資源みたいに残して欲しいですね。
そう言えば、築地市場も東京のブランド資源にすると公言しました。
最後に
鉄塔でも、意味があっての赤白の塗装をしていたのですね。
そう言えば、街中の物には、目立つように、注意は黄色、危険は赤、進めは青とか色々と考えていますね。
意味があっての色使いなのでしょうね。
同時に、私達も、その色で瞬時に判断していますね。