子供も大人も大好きな食べ物といえばシチューとカレーですよね。
使っている具材は、とても似ています。
違いといえば味や見た目の色ですが、他にはどこに違いがあるのでしょうか?
シチューとカレーの違いについてまとめました。
シチューってどんな料理なのか


肉・魚・魚介類・野菜などを、食塩・バターなどで味を付け、スープやソースで長時間煮込んだ料理です。
シチューは16世紀後半から17世紀後半のフランスで確立されたと言われています。
「シチュー」は英語で、フランス語では「ラグー」と呼ばれています。
日本にシチューが伝わってきたのは明確な記述がないので、はっきりとしたことはわかりません。
明治初期に、東京の洋食店「南海亭」のチラシに「シチウ(牛、鳥うまに)」と書かれていました。
その頃は赤ワインやトマト系の調味料を使用した「茶色いシチュー」でした。
明治中頃までにビーフシチューはレストランのメニューとして定着しました。
家庭では作られることはありませんでしたが、明治末期には上流階級向けの婦人雑誌に掲載されるようになったそうです。
ですが、全国に広がったのは戦後でした。
シチューはルー無しでもできる
一般的にシチューというと白い色のクリームシチュー(ホワイトシチュー)ですよね。
シチューは「シチューの素」でお肉と野菜を煮込んで簡単に作ることができますが、ルーが無くても簡単に作ることができます。
炒めた鶏むね肉と野菜に小麦粉をよく混ぜて、水、牛乳、コンソメ、塩を加えて火にかけて具が柔らかくなったら、塩コショウで味を調えます。
料理サイトのレシピを見ると、定番の野菜の他に魚介やかぼちゃ、カブや小松菜など色々な材料で作られたシチューがありとても美味しそうです。
カレーってどんな料理なのか


発祥はインドですが、カレーという食べ物はインドにはありません。
日本人がカレーと思っているものは、インドにおいては「香辛料やハーブを使用した料理」で、それがイギリスに伝わり、それから日本に伝わり、現在のようなカレーライスになったと言われています。
インド ⇒ イギリス ⇒ 日本
日本では今や国民食と言われる存在になっています。
カレーもシチューと同じく市販のルーで簡単に作ることができます。
お肉と玉ネギ・にんじん・ジャガイモを炒めて煮込み、カレールーを入れるだけなので誰でもすぐに作ることが出来ます。
ですが簡単に作れても美味しく工夫をしたいと思いますが、意外な方法がありました。
箱のレシピ通りに作るのが美味しい
それは「箱に書いてあるレシピ通りに作る」ということです。
私は昔、いつものカレーをなんとか美味しく出来ないかと考え、隠し味でバナナを入れたり、ビールを入れてお肉を煮込んだり、チョコレートやコーヒーの粉を入れたりして工夫をしていました。
ですが、目分量で調理をするので家族には評判は良くはありませんでした。
ある時テレビで、市販ルーの会社の方が「何も足さなくてもそのままで美味しくなるように開発しています」と言っていました。
それ以来、箱のレシピ通りに作ることで、いつも同じように味が安定しました。
工夫やアレンジ次第で美味しくなるカレーですが、目分量には注意が必要ですね。
シチューとカレーの違いはなに?


- 香辛料風味があるかないか
- ルーの色
ということになります。
ですが、日本と海外とではカレーとシチューの概念はかなり違いがあります。
日本において主に違う点は、カレーはシチューのようにとろみがありますが、インドやイギリスはスープ仕立てになっています。
日本でシチューというと、白くてクリーミーなホワイトシチューですが、世界には様々なシチューがあり、日本では単なるスープ料理として知られています。
例えば、ロシアのボルシチ、フランスのブイヤベースやキャセロール、アイルランドのアイリッシュシチューなどです。
日本のシチューやカレーは、日本人の好みで進化を遂げたのですね。
最後に
大きな違いはルーツと香辛料にありましたね。
シチューもカレーも、どちらも洋食から進化した日本料理です。
しかし、日本の市販のカレールーは、イギリスでも人気の商品になっているのですよ。
英国から入ったカレーが今では、逆に輸出しているって不思議です。
カレーもシチューもたくさんの野菜を一度に調理できるので、栄養も満点ですね。