餃子の皮、春巻きの皮、ワンタンの皮・・・。
どれも同じような見た目ですが、違いって何なのでしょう?
スーパーで並べて売られていますが、形や大きさは違っても、どこがどう違うのかちょっと分からないですよね。
そこで、はっきりと分かりにくい餃子の皮、春巻きの皮、ワンタンの皮の違いについて調べてみました。
餃子の皮とは?



餃子は、中国から伝えられたものです。
日本では、焼き餃子が一般的ですが、中国では餃子といえば水餃子が主流です。
中国の北部では、皮が厚めの水餃子が好んで食べられていて、南部では蒸し餃子やスープ餃子が主流のようです。
焼き餃子は、満州あたりで食べられていたようです。(諸説あります)
今では、中国でも焼き餃子を食べる人が増えています。
日本のスーパーなどで売られている餃子の皮は薄いですね。
でも、本場中国の餃子は、水餃子が主流のため、皮は厚いです。
日本では、薄い皮をパリパリに焼いた餃子が好まれますが、中国ではもちもちの皮が一般的です。
春巻きの皮の違いとは?
餃子の皮と春巻きの皮との違いは、生地の厚みと大きさです。
餃子の皮は春巻きの皮よりも厚くて、大きさは春巻きの皮よりも小さいです。



それぞれの皮の作り方ですが・・・
餃子の皮は強力粉と塩を水で練って作ります。
一方、春巻きの皮は強力粉(中力粉でも)を水で溶いて、鉄板の上に薄く広げて、火が通ったらペリッと剥がして冷まします。
ですので、春巻きの皮は一度焼いてあるので、生でも食べることができますが、餃子の皮は生なのでそのまま食べると消化不良を起こす可能性があります。
春巻きの具材はすでに調理済みのものなので、春巻きの皮がきつね色になる位の短時間の調理で出来上がります。
餃子の具材は生で、皮も生のため、中まで火が通るのに時間がかかります。
余った春巻きの具材を餃子の皮に包んでミニ春巻きを作ることはできます。
しかし、生の餃子の具を春巻きの皮に包むと、中まで火が通る前に皮が焦げてしまうので、ちょっと難しいかもしれません・・・。
ワンタンも違うの?
ワンタンと餃子の皮の違いを挙げてみると、こんな感じです。
- ワンタンの方が皮が薄い
- ワンタンの皮は四角で餃子は丸
- ワンタンの皮には「かん水」が使われている
(かん水とは、中華麺などの製造に使われるアルカリ塩のこと)
ワンタンは、スープに入れて食べるため、つるんとした食感を出すために「かん水」を使っています。



ワンタンの皮は思ったより固めに作られているので、パリパリの焼き餃子にも使うことができます。
むしろ、パリパリ好きな人は、ワンタンの皮を使って焼き餃子を作る人もいるようです。
ワンタンの皮と餃子の皮は、お互いに使い回しができそうですね。
最後に
餃子の皮も春巻きの皮もワンタンの皮も、同じような材料でできています。
ただ、ワンタンはつるんとした食感を出すため、かん水を入れています。
春巻きの皮は唯一加熱してある皮なので、そのまま食べることができます。
餃子の皮とワンタンの皮は、お互いに使い回しができますが、春巻きの皮は難しいようです。
違いが分かってすっきりしたら、さっそく餃子が食べたくなってきませんか?
パリパリの焼き餃子か、もちもちの水餃子か、さくさくの春巻きか、つるんとしたワンタンか・・・。
どれもおいしそう♪