突然ですが、ホヤを食べたことがありますか?
見た目のインパクトがある真っ赤な色のデコボコした形から「海のパインアップル」と言われており独自の磯の風味から、一度食べたら虜になる美味しさだと言われています。
そんなホヤの定番の酢の物やその若の調理法や美味しい食べかたをご紹介します。
ホヤの食べ方の酢の物って?
ホヤは、見た目が貝類に見えますが、実は、貝類ではなく脊索動物になります。
東北地方や北海道が産地でよく、親しまれている食材のひとつです。
暖かくなる5月から8月頃が旬となり、ホヤの身が厚くなり旨み成分が増すと言われている美味しい時期なのです。
三陸地方では、養殖が盛んに行われています。
ホヤの定番料理は「酢の物」がポピュラーな食べ方であり、なかでも、ホヤの旬と同じな胡瓜との相性が抜群な組み合わせの酢の物が人気です。
磯臭さが苦手な方でも、胡瓜と組み合わせることで、磯臭さが消え、さわやかな初夏の味を味わうことができます。






*どうしても磯の風味が気になる方は、合わせ酢(三杯酢)に生姜の汁を加えることで、食べやすくなりますよ。酢の加減は、新鮮なホヤの風味や香りを失わないように加減しながら加えることをお勧めします。
その他の料理法は?
ホヤは、酢の物以外にも色々な食べ方があります。
- 刺身は、新鮮なホヤを生で食べることをお勧めします。ホヤの味を残すには、大きめの細切りすると食べやすくなります。ホヤからでる「ホヤ水」は美味しいと言われていますが、食中毒に気をつけなければいけません。
- 焼く料理法でさらに風味が増すバター焼きは、お酒の肴にもなります。宮城県の郷土料理でホヤの塩味とシソの風味が心地よい「シソ巻き」もあります。焼くだけではなく、そのまま天ぷらにする食べ方もあります。
- ホヤ飯は、ホヤのだしを使いますので、甘みが一層引き立つ料理になります。磯の香りは熱々のご飯も美味しいですが、少し冷ましたほうが、磯の香りが倍増します。



購入したらどう調理するの?
夏になるとスーパーで見かける色は鮮やかでパインアップルような形をしていますが、どのように調理したらよいか悩みますよね。
【ホヤの捌きかた】
①ホヤの先端には、凸の(+)と凹の(-)の突起物があります。まず、(+)の突起物から切り落とします。鮮度が良いホヤは汁がでます。汁は好みでとっておきます。



②を真横から半分になるように、殻付のまま包丁を入れます。



③片手に殻を持ち、もう片手で身を外します。黒っぽい部分は食べられないので取り除きます。



④好みの大きさに切ります。
尚、調理中に出るホヤの汁で切り身を洗うのがポイントです。水で洗うとホヤのおいしさが半減しますからね。
ホヤの美味しさをより味わうには?
ホヤの甘みと旨みをより感じることができるのは、ホヤを食べた後に水を飲むことです。そうすると、ホヤに含まれる旨み成分と甘み成分の役割がある「グリシン」と「アラニン」の作用のお蔭で美味しく感じるそうです。
まとめ
ホヤの見た目が不思議な形で、手間がかかりそう、面倒くさいと思われがちですが、コツさえ覚えることで感単に捌くことができます。
ホヤには、海のミルク(牡蠣)に劣らないくらいの栄養価の高い食材です。
疲労回復や成人病の予防に効果がある「タウリン」、「鉄分」、「ビタミンB12」などが含まれていますので、夏バテしやすい時期こそ、旬の時期であるホヤを食生活に摂り入れるべきですよね。
ホヤは、一度に五つの味(甘み、苦味、塩味、酸味、旨み)を味わうことができる珍しい食材ですので、今年こそは、ホヤにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。