菅笠(すげがさ)ってご存知ですか?
今でも、販売されていて様々な種類があるようですが、例えば四国巡礼されるお遍路さんが頭にかぶっているあの笠のことで、あまり日常では見かけないので、何か特別な感じがしますよね。
今回は、その菅笠(すげがさ)と帽子はどう違うのか、熱中症にもいいらしいという菅笠をを含めて調べてみましたので、参考にしてください。
菅笠ってなに?かぶり方はどうするの?
菅笠とは、カサスゲというスゲを材料に縫って作られた笠のことです。
身分や職業、用途によってたくさんの種類の笠ができ、江戸時代では武士、町人、農民が男女関係なく使ってきたものです。
主に外出や旅行、雨天の時に使われてきましたが、祭りや踊りの時に使われる笠もあります。
かぶり方は、サイドに輪になっている2本の紐がついているので、まずそれを両耳にかけます。
その2本の紐とつながっている長い紐をあごの下で結んで頭から落ちないように止めて使います。
現代の菅笠は紐にアジャスターがついていたりして、締めやすくなっている。
ホームセンターで買える
どこで、手に入るのかと言うと、ホームセンターに何気に置いてあります。
大体、700円前後で売っています。
たぶん、農作業などをされる方のために、品ぞろえをしているのでしょうね。
ただ、最近では、菅笠の良さを知って、個人的に使用されている方も購入されている。
ほとんどの方は、風通しが良くて、熱中症にいいらしくて愛用者が増えているようですね。
尚、帽子のように深くかぶることができないので、強い風が吹くと紐では不安定で飛んでしまいそうになるので、風が強い日にはあまりおすすめできないです。
よく使用しているところは?
現在でも四国ではお遍路さんが白装束(しろしょうぞく)を着て頭にかぶって巡礼される時にかぶっています。
農作業などの時にも使用されることもあるようで、先ほど述べたようにホームセンターでも購入できます。
特徴は雨が降っても菅が水で膨らむという特徴があるので、雨水が漏れず中にしみこんできません。
ちょっとした雨ならしのげるようです。
日傘、雨傘の両方に使えるので今の変わりやすい天候の中でも使いやすいのかもしれません。
昔の人の知恵が現代の生活でも一役かっていますね。
ただ、コンパクトにならないので使わない時は少々邪魔になってしまい、紐を結んだり、取ったりするのが面倒なので、長時間かぶって作業するときに使うのがオススメです。
熱中症にいいの?
菅笠は麦わら帽子とは違って笠の部分と台座のところに隙間があるので、風通しも良く、蒸れないことが一番の利点です。
台座と頭の間に手ぬぐいなどを挟めば汗も吸い取ってくれ、帽子のように汗で汚れることも気にしないで済みますし、手ぬぐいを濡らして台座に挟んでかぶれば、より涼しくなり、熱中症対策にもおすすめです。
まとめ
毎年、田舎に帰省先の清流で菅笠をかぶって鮎の友釣りをしている人を見かけます。
今までは意識せずに見過ごしていた景色でしたが、菅笠をかぶっているだけでとても風情のあるものになるんだと見直しました。
見た目から日常使いにするのは抵抗があるのが正直なところですが、昔からある日本の道具は便利な世の中になっても、役立つ場所があるように思います。
日本には立派な伝統文化もありますが、生活に密着した文化も大切にしていくことが大事ですね。