浴衣って、左前なのか右前なのかどっちなのかと迷う事ありますか?
温泉旅館などで宿泊する際に、そんな会話になったことがあります。
そんな時に、左前という人も、右前という人もいて、どちらを見ても同じなのです。
これは、どうしてなのか不思議と思いますよね。
今回、浴衣の左前、右前なのか本当はどっちなのか、その浴衣の着方の由来について調べて見ましたので、一緒に見てみましょう。
浴衣の左前、右前はどっち?
正式な言い方では、右前といいます。
いったい、どういう事なのか?
見た目で判断された場合、左が前に出でいるので、左前と言っている方もいます。
しかし、着物の世界では、前という言葉の意味は、先にすることを指しています。
ということで、浴衣や着物の右前は、右で持っているのが前、つまり先にするということを言っています。
結果的に、左で持っている方が上にくることになり、前になっている様子となる。
正式には、右前ということになります。
がしかし、見た目で、左前と言う方も多いのも事実です。(ややこしい)
では、どうして、左前でなく右前となったのかその由来を見てみましょう。
浴衣の右前の由来
実は、いくつかの由来説がありますので、紹介します。
奈良時代の元正天皇によって「衣服令」が発令され、衿は先に右を合わせる着装法「右衽着装法(うじんちゃくそうほう)」が定められた。
それ以前、どちらでもよかったことがわかりますね。2.死者と区別
左前にするときは、仏式の葬儀で、亡くなった方に着せる着物としたこと。
このことから、左前にすると早死にするといわれています。3. 使い勝手から
右手を懐の中に入れやすくて、取り出しやすい。
などあるようですが・・・
私が思うには、着ていてしっくりしたので、そうなったのではないでしょうか。
多くの人が右前で着用するのが、定着して、それが当然となったと個人的には思います。
あなたは、どうおもいますか?
ところで、浴衣と言う言葉はどうして生まれたのでしょう。
浴衣という語源は?
浴衣の語源を調べてみると、平安時代の貴族が入浴時に着た湯帷子(ゆかたびら)が語源とのことです。
平安時代の入浴は、今と違って、 蒸気を浴びる蒸し風呂でした。
この湯帷子(ゆかたびら)は麻で作られていて、ヤケドの防止と汗の拭き取りとして着用していた。
その後、江戸時代に移り、今のように裸で入浴するのが一般化してから、湯上がりの汗を拭き取りように着用したのが浴衣となった。
もちろん、汗を吸収しやすいように生地は、木綿になっていった。
これって、今で言うバスローブじゃないですかね。
そのうち、浴衣姿でそのまま外に出るようになり、外着としても定着するようになったようです。
また、定着するようになるつれて、盆踊りなどでお揃いの浴衣姿をすることが多くなり、華やかな柄ものが出回るになる。
もはや、湯上がりの浴衣でなく、外出用も兼ねた浴衣という着物に変わっていった。
ここで、浴衣と着物の違いはいったい何が違うかのと思いませんか!
浴衣と着物の違い
浴衣と着物の大きな違いは、ふたつです。
- 素材
浴衣・・・木綿
着物・・・絹
- 着用方法
浴衣・・・肌に直接
着物・・・下に襦袢(じゅばん)着用
このふたつが違うのです!
結構、当たり前という感じでしたね。
最後に
浴衣の左前とは言わずに、正式には右前ということでしたね。
現在の浴衣は、七分袖ならぬ七分丈のものがあり、大変カジュアルになっています。
若い人には、夏のファッションアイテムのひとつになっているようです。
今後は、洋服とコラボしたものが出てくるのでしょうかね?
今年の夏は、”ゆかた”で夕涼みをして、花火見物とおしゃれなひと夏にしますかね~。
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