六義園(りくぎえん)の幻想的な紅葉の美しさを知っていますか?
秋の楽しみといえば、やはり紅葉狩りが筆頭にくるかと思います。青々としていた葉が少しずつ色付き、見事に紅葉した暁には人々の目を楽しませてくれます。
紅葉狩りとなると少し遠出をして見るものというイメージがあるかもしれませんが、意外にも割と近くにありますね。例えば、東京都内の六義園でもかなり美しい紅葉を楽しむことができるのですよ。
そこで、今回は、六義園の紅葉の見頃の時期とライトアップの鑑賞ポイントと時間、六義園へのアクセスと紅葉の魅力をまとめてみましたので、参考にしてください。
では、早速、見てみましょう。
六義園の紅葉ライトアップの鑑賞ポイントとは
六義園の読み方は、なぜか「りくぎえん」となります。どうして、そうなったのかというと、江戸時代の作った大名の一族であった柳沢保則(やなぎさわ よしやす)が和歌に造詣が深かったことに関係しています。
それは、紀貫之が『古今和歌集』の序文に書いた「六義」(むくさ)という和歌の六つの基調にした歌集で、その和歌に詠われているままの庭園として再現したのが六義園なのです。当初は、「むくさのその」と言われていたが、現在は、漢音読みで「りくぎえん」となっています。
六義園の紅葉ライトアップの鑑賞する前に日中の鑑賞の良さを確認しておきましょう。
日中の鑑賞ポイント
和歌体現の庭園
六義園は、江戸時代の徳川五代将軍・綱吉の時代に側用人(そばようにん)であった柳沢保則の大名屋敷として作られた歴史ある庭園です。ちなみに、側用人(そばようにん)は今でいうと官房長官のような要職です。和歌が大好き方で和歌に詠われているような庭園を造ったので、そんな気持ちで鑑賞できる。
回遊式築山泉水庭園であること
六義園の庭園様式は一般的に多い池泉回遊式庭園。これは、大きな池の周りに遊歩道が設置されていて、植えられた草木や池の景色を散策しながら庭を楽しんでもらうもの。ということは、紅葉をしていない時期でも十分に見どころの多い庭園。
日中の紅葉がきれいなポイント
渡月橋周辺や藤代峠周辺が特にきれいに見える。その他にもつつじの古木材で作られた四阿のつつじ茶屋周辺も良いポイント。四阿から見ると紅葉に囲まれているような景色を見られる。
和歌に詠われるような庭園なので、日本人は特に、月を愛でいたし、月あかりで楽しむ風習があり、「やはり庭園もそうなっているの」と思ってライトアップでの紅葉鑑賞がいいです。その鑑賞ポイントがどこなのか確認しましょう。
ライトアップの鑑賞ポイントと時間
庭園内のいたるところで、イチョウ、モミジ、カエデなど美しくライトアップされていますが、次の鑑賞ポイントで見ましょう。まずは、ライトアップ時間を確認していきましょう。
ライトアップ時間
なお、ライトアップ期間中の入園時間が16時30分から20時30分(閉園時間21時)まで延長されますので、必然的に閉園時間の21時までライトアップされている。
鑑賞ポイント
基本的には、どれも素晴らしく見えますが、抑えておくポイントをお話しておきます。
ライトアップされた紅葉の明暗比較
日が落ちて暗くなった園内の木々は、美しくライトアップがされています。ライトアップされた紅葉と光が池面にきらめきと夜の暗さとのコントラストが幻想的な景色を作り出しています。誰と来ても楽しめるが、やはり雰囲気の良さからもデートにおすすめです。
水香江
水香江にはかつて蓮池があったが、いまはなく跡地になっている。跡地に水を模したライトを配置し、かつての蓮池の姿を再現している。
青白い光が本物の水のようにそこに湛えられている不思議な光景。落ち葉が池面を漂っているように見えるかもしれないライトアップならではの演出が素晴らしい。
中の島
池の中央付近にあるのが、中の島です。これがライトアップされていると、日中の鑑賞と違って、余計に引き立って美しく見えます。
園内飲食店の営業時間が延長
ライトアップ期間中は、園内のさくら茶屋などの飲食店の営業時間が延長される。紅葉を楽しみながら、お抹茶や和菓子を頂くのもまた風流。
なかなか六義園紅葉ライトアップの良さが伝わらないので、いい動画がありましたので、ご覧ください。
それでは、六義園の紅葉の見頃はいつなのかとアクセスについて確認しておきましょう。
見頃の時期はいつ?
六義園の紅葉は、例年11月中旬あたりから色付き始めます。
そこから少しずつ色彩を深めて、ピークを迎えるのは11月下旬から12月上旬あたりまで楽しむことができます。12月10日頃を過ぎると多くの葉が落ちて、見頃を終えていくという感じです。
ですので、木々に茂った紅葉を園内一面楽しみたいのであれば、11月下旬あたりがおすすめです。落ち葉の増え始める12月には落ち葉の絨毯を楽しむことができるので、そちらもまたおすすめです。
ただ、天候の傾向などによって見頃は前後しますのでご覧になるのであれば情報を集めて行くのが良いでしょう。
〇 六義園の紅葉の見頃のまとめ
- 11月中旬から色付き始める
- ピークは11月下旬〜12月上旬
- 木々の紅葉を楽しむなら11月下旬
- 落ち葉の絨毯を楽しむなら12月上旬
六義園のアクセスと紅葉の魅力
まずは、六義園へのアクセスと基本情報をまとめてみます。
◯住所:東京都文京区本駒込六丁目
◯入園時間:9時~16時30分(閉園時間17時)
ライトアップ期間中:9時~20時30分(閉園時間21時)
◯入園料:一般300円、65歳以上150円、小学生以下・都内在住・在学の中学生は無料
◯アクセス:JR利用の場合 山手線「駒込駅」を下車、北口を出て徒歩7分
東京メトロ利用の場合 南北線「駒込駅」を下車、2番出口から徒歩7分
都営地下鉄利用の場合 三田線「千石駅」を下車、A4出口から徒歩10分
◯駐車場:専用駐車場なし、周辺駐車場もライトアップ時期には混在が予想されるので交通機関を使うことをおすすめ。
六義園は都内でもいくつかある有料の公園のひとつです。
その中でも、雰囲気が一番よいと評判の公園となっていますが、その魅力はなにか再度、確認してみましょう。
六義園の紅葉の魅力
まず、挙げられるのがその雰囲気の良さが六義園の魅力になっていて、特に、秋になると紅葉の美しさで風流な雰囲気を楽しむことができます。さらに、園内の池に映るライトアップされた夜の紅葉が幻想的な景色を見せてくれるのが魅力度が増します。
そんな素敵な公園が都内にあるというのですから、仕事で忙しいという方もちょっと時間を見つければすぐに行けるスポットです。紅葉狩りは秋の思い出として一年に一度は行っておきたいものですね。
〇六義園の紅葉の魅力 まとめ
- 雰囲気の良さが評判
- 庭園と紅葉の組み合わせ、ライトアップなどの演出
- 都内にあるので行きやすい
終わりに
いかがでしたでしょうか。
六義園の紅葉を楽しみ方として、都内にありながら、雰囲気のいい、庭園と紅葉の組み合わせたライトアップなどの演出など鑑賞できることです。
六義園の紅葉の見頃の時期と日中、そしてライトアップされた紅葉を体験しましょう。
忙しい日々の中でもちょっとの時間とちょっとの入園料を払うだけでとても素敵な景色を楽しむことができます。
今年の秋は六義園での紅葉狩りいかがですか !(^^)!