栗の渋皮煮を食べたことってありますか?
食欲の秋。ついつい思い浮かんでしまうのは、食べ物のことばかり…。
たまたまそんな話を職場の事務員さんと話していたら、栗の渋皮煮の話になりました。
今回は、そんな方のためにおすすめなのが、栗の渋皮煮なのです!
そのおいしくて簡単な作り方と保存方法について職場の事務員にお聞きしました。
栗はとにかく様々な食品に加工しやすいことで有名な食材ですが、いずれにせよその加工された栗料理はみごとに変貌を遂げ、料理ごとに味わいも変わってくるものです。
そこで、栗の渋皮煮のおいしい作り方の簡単なコツと保存方法について紹介いたしますので、一緒に見てみましょう。
栗の渋皮煮ってどうしてするの?
栗の渋皮を取らずに、渋皮煮をどうしてするのかと疑問に感じますね。
栗の渋皮煮ってどうしてするの?



実家のばあちゃんの話では、栗がたくさん採りすぎて食べきれないでいると虫に食べられるので、もったいないので、栗を丸ごと煮て保存するためと聞いたよ。
調べてみたら、実は、栗のおいしさが渋皮部分にあり、栗をよりおいしく食べるために日本古来の保存食のひとつとして親しまれてきたのです。
栗の渋皮煮が、おいしくいただくために保存しておくのに必要不可欠な工程になります。
もちろん常温でも保存はできますが、虫に食われたりしてしまってはせっかくの栗が台無しになってしまいます。
長期保存をするため
そんな栗を少しでも長期間保存するために、渋皮煮は最も良い保存方法になるのです。そして、渋皮があることで煮詰めた際に、煮崩れをさせないようにもしている。
いろんな理由があって、栗の渋皮煮があるのですね。
では、そのおいしい作り方を見てみましょう。
おいしい作り方の簡単なコツとは
さて、早速、栗渋皮煮を作ってみたいと思いますが・・・
そもそも渋皮煮の料理手順とそのコツがあれば教えてください。
渋皮の処理のコツ
渋皮煮とは、つまり栗には渋皮という皮の部分が存在するのですが、そもそも栗の皮は、鬼皮(おにかわ)と渋皮の2種類あり、そして、身の3層に分かれている。
まずは、この鬼皮を剥き、渋皮の状態になった栗を煮込むことで作る料理になります。
手順とコツは、次の通りです。
1.鬼皮の剥ぎ取りのコツ
渋皮煮作りのため、まずはこの鬼皮を剥ぎ取っていきましょう。一般的に圧力鍋で皮を剥く方法がありますが、圧力鍋が無くてもてきます。
沸騰したお湯の入った鍋に入れ、暫く茹でるという方法があるので、その説明をしていきましょう。
栗を茹でた後で、冷水に浸すことで、簡単に鬼皮が剥けるようになりますので、この方法によってまずは鬼皮を剥いてしまいましょう。
最初のコツ!



この際のコツとして、渋皮が剥けないようにすることが大事。
2.渋皮の処理のコツ
虫に食われている渋皮は取り除き、渋皮の状態の栗を重曹の入った水で茹でましょう。
これが下茹でになります。
ふたつのコツ!



この際、渋皮をいじらないようにするのがポイントですよ。
3.茹でる作業のコツ
そしてこの茹でる作業ですが、数回に分けて行いましょう。
そのあと弱火で30分ほど煮込んでいきましょう。これを数回に分けて行います。
こういった行程からも分かる通り、渋皮煮はとても手間のかかる料理なのです。
最後のコツ!



この数回に分けて煮る作業が、味を引き立たせ、美味しい煮汁が出ます。ですから、その際しっかり様子を見て煮込むことをお勧めします。
栗の渋皮煮の作り方の動画も見てみましょう。
おすすめの保存方法
せっかく、おいしくできた栗の渋皮煮のおすすめの保存方法を紹介しますね。
二つの保存方法
おすすめの保存方法としては、二つあります。
保存方法1
ひとつ目の保存方法は、タッパーなどに入れ、保存しておくのが一般的とされています。煮汁が出て、より旨味が出るとされています。
保存方法2
もう1つの方法が、瓶に保存する方法です。
よく煮込まれた渋皮煮を、消毒の済ませた瓶に入れ、渋皮煮に大量のシロップをかけます。そして、瓶をひっくり返して冷めるのを待ちます。
長期保存のためには
この渋皮煮は、常温で開封しなければ長くて1年ほど持つとされています。
しかし、開封すると日持ちはしないので、そうなると冷蔵、冷凍で保存する方法となる。
冷蔵の場合
シロップに浸した渋皮煮をタッパーなど密封できる容器に入れておく。
冷凍保存の場合
やはり、シロップを入れ、タッパーなどに入れて保存しておく。
このシロップが渋皮煮を保存する際に重要になってくることが分かります。
ですから、常温にしても冷凍にしても、シロップを浸しておくとより長持ちします。
まとめると!
- この栗の渋皮煮は、挑戦してみる価値はある料理。
手間こそかかりますが、柔らかい身や煮汁が出るとても美味しい料理です。 - 保存もできる。
シロップをかけて、しっかり保存しておけば、状態がよければ1年間は保存できる。
食べ方と渋みのタンニン効果
食べ方
そのままでもいいですが、パウンドケーキやホットケーキミックスなどにして美味しく食べられます。



自分なりにいろいろとアレンジして食べられますよ。
渋みのタンニン効果
栗といえば、あの独特の渋みですが、あれは、タンニンという物質なのです。
このタンニンは、ポリフェノールの一種であり、正式にはタンニン・プロアントシアニジンと呼ばれています。
そのタンニンの効果として、抗酸化作用や殺菌作用などがあります。
また、栗そりものは、通常のナッツと比べデンプンが多く、脂質がすくないのが特徴となっているが、甘くした分、多少の糖質が気になりますので、食べすぎないようにしましょう。
終わりに
この渋皮煮ですが・・・
お話を聞いて思ったことは、上手に保存して、ちょっとしたおやつのような感覚で食べたい時に食べる感じですよね。
秋の風に吹かれ、ぼーっとしながら、何か食べたいなあ何てことを考える始末。自分の手で料理をすることは楽しいですし、何より充実感があります。
今年は、美味しい渋皮煮を作って、たくさん食べましょう。
でも、さきほどお話したように食べ過ぎには要注意ですね!(*^-^*)