秋は、実りの秋と言われるくらい収穫物が多くてしかも、食べてもおいしい時期です。
その中でも、もっともおいしさを感じるのは、なんといっても新米でないでしょうか。
ところで、いつも思うのですが、新米の時期には店頭にのぼりや陳列される棚に、新米のポップなどが表示されているが、しばらくすると知らないうちにいつのまにか普通米になる。
この新米の表示には、何か決まりなどあるのか気になり調べてみました。
新米の時期っていつまで?
調べて見たら、これと言った基準らしいものはないのですが、どうやら、米穀年度とJAS法のふたつの基準から新米という表記に関係していることがわかりました。
米穀年度とは、学校の年度のようなものでお米に関しての1年の区切りを決めているのです。
もちろん、その法律もあります。
それは食糧管理法と呼ばれていて、お米の収穫基準に合わせて作ったもので
11月1日から翌年の10月31日が米穀年度となっています。
ただ、最近の収穫時期は早まっているので、米穀年度としては、少しずれているようです。
この年度からすると、最初の年度が新米となるわけです。
でも、現実的には、そんな表示はしていません。
そこで、JAS法が品質表示に関して基準を設けている。
このJAS法は、正式には、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」と呼ばれています。
この法律の第一条に、
「農林物資の品質に関する適正な表示を行なわせることによつて一般消費者の選択に資し、もつて農林物資の生産及び流通の円滑化、消費者の需要に即した農業生産等の振興並びに消費者の利益の保護に寄与すること」
と定めています。
つまり、消費者の利益の保護しないといけませんよと言っています。
そして、JAS法に基いて、米の品質表示が定められていて新米の表示できるのは、収穫された年の年末までに精白・包装された精米だけとしている。
つまり、新米の表示は、その年に収穫できて精米されたものだから翌年には、新米の表示がなされないのです。
だから、知らないうちに、新米の表示がなくなっているのですね。
表示はできませんが、しかし新米は新米なのです。
米穀年度の基準では、翌年の10月31日までは新米なのですね。
なんか、ややこしい話しです。
でも、新米は古米に比べておいしいのは、どうしてなのでしょう。
古米ってどんなもの?
我が家でも、朝は、ご飯を食べて、お昼はお弁当でお米を食べます。
確かに、5月のゴールデンウィークくらいからなんとなく、お米の粘りが足りなくなり、匂いも新米に比べて古臭く感じます。
本来の米穀年度の基準であれば、まだ、新米の部類なのですがね。
それで、古米の決まりとかなにか基準があるのかを調べてみましたら・・・
粘り、光沢、白さ、水分量、臭いの5つの視点で判断しているのです。
とは言っても、新米に比べて食べて美味しくなくなった時点がもう、古くなったお米なのかもしれませんね。
ところで、新米は古米よりおいしいのに、どうして、新人さんについては、まだまだ一人前でない駆け出しとして、シンマイさんと紹介すのですかね。
味もおいしくて、粘り、ツヤもいいのが新米のはずですが・・・
シンマイさんと新米は同じ?
これは、どうやら、全く違うようです。
もともと、新人さんのシンマイは、江戸時代に新しい店員が新品の前掛けをしていたことから、新前(シンマイ)と呼んでいた。
それが、やがて、新しい米を新米(シンマイ)と新前(シンマイ)を茶化し使っていたようです。
つまり、まだできない者が一人前に立派な前掛けをしている。
それが、いつしかそのまま定着したらしいです。
ですから、本当の意味は、全く違うのです。
でも、本当に新米はおいしいですね。
この新米の時期は、毎朝の炊き立てご飯が楽しみで嬉しい気分になりますね。
最後に
新米は、食糧管理法の米穀年度とJAS法のふたつの基準があり、
- 米穀年度の基準では、11月1日から翌年の10月31日までは新米
- JAS法の米の品質表示では、収穫された年の年末までに精白・包装された精米されものだけ新米
でした。
どちらかというと、スーパーなどの店頭販売を見ると、JAS法の米の品質表示が適用されているようです。
管理人の私は、普通の新米でもブランド米の新米の競争が激しくおいしさもレベルアップしていてうれしくなってきていますので、毎年の新米時期がますます楽しみになってきますね!(^^)!